“商用車エリア”に続きまして、“乗用車エリア”の草ヒロ達を紹介したいと思います。
トヨタ・日産・ダイハツ(!)の3メーカーに分けて3回分連載しようと思っていますので、よろしくお願いします。「ダイハツ枠」はお楽しみということで・・・ご期待くださいませ。
今回は「トヨタ枠」です。
まず紹介するのは・・・トヨタを代表するあのクルマ。
トヨタ クラウン4ドアピラードハードトップ
スーパーサルーン(E-MS105)
1976~78年式
長野県上田地域にて 2014年3月20日撮影
ジャパニーズセダンの王様:クラウンでした。
5代目の中期型、排気量2000ccのL6エンジンを搭載するロイヤルサルーンというグレードで、105クラウンと呼ばれているモデルです。
ボディカラーはマルーンで、ホイールもブラックの複雑なデザインのものが履かれ、上質感・高級感を醸し出しています。
プログレッシブでエポックメイキングが過ぎたデザインが祟り、クラウン購買層に多いコンサバな人達から敬遠されてしまった4代目クラウン(通称:くじらクラウン)の失敗を反省し、5代目は再び四角くて威厳のあるコンサバデザインに戻りました。
・・・とはいえ、それが何も進歩のないクラウンだとFMCした意味がないので、今まで2ドアにしか設定されていなかったハードトップモデルを、4ドアにも設定するという試みが行われました。ハードトップとは言っても、ピラードハードトップと呼ばれる、ハードトップの本来の意味と矛盾してしまうハードトップが採用され、正確に言うと、「デザインは2ドアHT(これは正真正銘のピラーレス)に準拠している4ドアセダン」といったものでした。
ピラーレスだと衝突・横転時に応力が集中して簡単にボディが破壊されてしまいますが、ピラーがあることで少しは衝撃が吸収されやすくなり、安全性も高まるためにピラードを採用したのでしょう。「高級車は安全であった方がいい」という考えに基づいているものと思われます。
もう一つは・・・これまたトヨタを代表するクルマ。
トヨタ カローラ4ドアセダン
1500SE(E-AE70)
1981~83年式
長野県上田地域にて 2014年3月20日撮影
高級車のクラウンとは立場が正反対の大衆車:カローラ。
クラウンがトヨタ国の王様だとするならば、カローラは王様を陰で支える数多の歩兵と言えましょう。
長い間、同社のプリウスに更新されるまで年間国内販売台数トップの座を守り続けただけあって、トヨタの大事な大事な稼ぎ頭なのです。カローラの大ヒットが無ければ、トヨタもここまで会社を成長させることが出来なかったでしょうし、当然資金がないとクラウンを豪華に開発することも出来なかったはずです。これぞ、カローラなくしてクラウンあらず・・・というやつでしょう。
このカローラは、4代目となる70系。最後のFRカローラです。
見ての通り、グレードは最上級のSEでした。上位グレードだけあって、グリルのエンブレムでしっかり主張しています。一つ下のGLも同様。
・・・以上、トヨタ編は2台でお送りしました。
次週は日産編。果たしてこのヤードに、どんな日産車が眠っているのでしょうか・・・!