前回はトヨタの消防車を紹介したということで、今回は前々回に倣って、まだ紹介しきれていなかった日産の消防車をご紹介します。
どういうわけかこの博物館、日産の消防車が多く、前回までに3台紹介していますが、今回でまた3台紹介するのです。トヨタ消防車の実質3倍の台数ってわけですね。
ニッサン FS582
1958~59年式
福山自動車時計博物館にて 2013年8月5日撮影
まずはこれ。
前回のトヨタ消防車と負けず劣らずに古い、1950年代後半の消防車です。
状態はトヨタ消防車よりも更に良好で、下手したらコイツ動くんじゃないのかってぐらいのコンディションでした。1950年代のクルマがここまで綺麗な状態で保管されているのが驚きであります。
…ちなみにこの消防車、トヨタ消防車とカタチが似ていることもあってか、恥ずかしながら撮影時はトヨタの消防車だと思っていました汗
自動車ガイドブックとにらめっこして年式を特定している際に、発見し、"ニッサン FS582"とあったので、「あこれ、ニッサンだったんかい…!」と軽ーい驚きを感じてしまいました。
どんどん行きますよ…!お次はコレ…!
ニッサン FRB140
1960~62年式
福山自動車時計博物館にて 2013年8月5日撮影
初代ジュニア?…いえいえ、違います。確かに顔は日産の小型ボンネットトラック:ジュニアの初代モデルに準じていますが(こっちが先か?)、これはジュニアではなく、鼻先の長いFRBというトラックをベースとした消防車です。
どうやら愛称はないようですね。ちなみに、ジュニアの型式はFB。
FS582より一回り小さいサイズで、恐らくは、小型がジュニア、中型がFPB/FRB、大型がFS580系という分け方がなされていたのでしょう。
この顔のモデルはジュニアと同じく1962年まで生産され、それ以降はジュニアに準じた丸目四灯のデザインとなります。
最後の一台はこれだ…!
日産 F41
1966~70年式
福山自動車時計博物館にて 2013年8月5日撮影
こいつが正真正銘のジュニア。2代目の後期型といったところでしょうか。
前期型はプリンスのスカイライン・スーパーのような顔をしていましたが、MC後の後期型ではは顔が同時期の410ブルや520ダットラに似せてきた感がありますね。
今までの二台とは異なり、埃を被っておらず、見た感じ最高の状態で保存されているようでした。ここまでのミントコンディションですと、本当に元気に動き出しそうで、軽ーく恐ろしささえも感じますね。破れやすいホロも、恰も新品かのようにしっかりピンピンに張ってますしね。