スズキ フロンテ
FC(LC20FC)
1973~74年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
このヤードにいた唯一のスズキ車。
オーバルシェルフロンテこと、4代目フロンテ。リヤゲートに遺された“FC”というグレードを表すエンブレムのおかげで、1973~74年式の前期型だということが一瞬にして分かりました。
ちなみに、FCというのは4ドアモデルの最上級グレードのことです。豪華なことに、熱線入りリアウィンドウ、熱線吸収青色ガラス、時計が標準装備されている模様。
スズキの昭和40年代の旧車って、キャリイやフロンテぐらいしかメジャーなものがないので、こういった、昭和30-40年代あたりの“旧車らしい旧車”が集まるヤードではどうもマイナーなメーカーになりがち。
…よく考えてもみれば、昭和40年代のスズキって、フロンテかキャリイかジムニーくらいしかなかったんですよね。フロンテクーペやジムニー8なんかはそれらの派生車ですし…。
1979年に出たアルトが大ヒットしたおかげで、80年代に入ってからは急激に車種が増えましたが、それまではあんなに少ないラインナップでよく会社を経営できたものです。固定客が出来るほど、キャリイやフロンテ、ジムニーの作りが良かったということなのでしょう。