東京自動車製造 筑波号(セダン)
1935年式
トヨタ博物館にて 2013年3月9日撮影
昨日 、日本車と外車で交互に紹介していくという告知をしましたが、今日は例外で日本車を紹介します。
このクルマを見て、「あ~、昨日のダットサン繋がりでまたダットサンね。」と思った方、残念!形こそダットサンに似ているものの、その知名度と生産台数は段違いです。ハッキリ言って、コロニーもトヨ博に来るまでは「筑波号」なんて聞いたこともなかったですし、東京自動車製造なんていう会社も知りませんでした。
そもそも、東京自動車製造というのは1934年に設立された会社で、川真田和汪氏がFF車の利点を知り、日本初のFF車として1931年に「ローランド号」が作られました。つまり会社ができたのはローランド号が作られて3年後ということですね。
筑波号はそのローランド号の改良版として1935年から3年間作られたクルマで、これもやはりFF。ボディタイプはこのセダンと、フェートン、トラックの3種類で130台ほど作られたようです。今からすると少ないようですが、当時ではまあまあ多い方でした。
ということですが・・・、デザインはダットサンと似ていながら、この時からFFレイアウトを採用していることに驚きました。130台の生産台数でよく生き残っていたものですね。