皆さんお待ちかねの初代シャリオのカタログを紹介する時がやってきました。4回続いたカタログシリーズもこれで最後、この時以来まだカタログは増えていないので(汗)、またカタログを紹介するかは分かりませんが、来週からはトミカの紹介ですね。
一応シャリオの解説もしておきましょう。
シャリオは1983年に発売された7人乗りミニバンです。ミニバンが普及してしまった現在ですが、当時では結構斬新な方で同時期に登場したプレーリーとともに、ミニバンの奔りと呼ばれています。駆動方式はFFですが、そこはラリーの三菱らしく4WDモデルも追加されました。何度かMCを繰り返しながらも1991年2代目へFMCと、約8年間の長寿生産となりました。
シャリオ→シャリオグランディス→グランディスと何度か名を変えて生きながらえていたシャリオですが、2003年に発売されたグランディスに至っては、曲線を多用した賛否両論の生まれ易いデザインを採用したり、三菱ふそうのリコール隠し発覚により、ほとんど売れず2009年に販売終了となりました。
さて、カタログの紹介に入りますが、前回のビガーの2倍、つまり見開き13ページというかなりボリュームのあるカタログでした。シャリオの魅力を文章で綴りながらも写真も多用されていて、見ごたえがありました。
三菱 シャリオのカタログ(1983年3月頃)
価格:420円 状態:普通(折れ有り)
2013年10月13日、ホビーオフ秦野店にて購入
まずは表紙です。発表が2月だけあって冬の時期で撮影された感じですね。MMCマークなので前期型であることがわかります。
憧れのペントハウスへ。シャリオ誕生
ペントハウスというのは、ビルの屋上に設けたテラス付きの住宅のこと。このキャッチコピーからも、このシャリオがただの移動手段ではないということがわかりますね。おや?何だか真ん中からページがめくれそうですよ。
開いてみると、見開き4ページの巨大な写真が登場!シャリオというのはチャリオットと言って、古代ローマで使われた競技用の二輪馬車のことでして、背景に馬が写っているのも頷けますね。
2ページ目です。ミニバンというだけあって、性能よりもまずは居住性をアピールしています。この時代からももうウォークスルーだったんですね~。
簡単な操作で様々なパターンを生み出すシートや、車内の空間をムダなく利用した、各種収納スペース。・・・ということで、本当にたくさんのパターンがあるようです。それは後のお楽しみ。
3ページ目には良くある斜めからのショットが載っていました。カタログ下部にはシートと、室内の各種機能が説明されていました。では、シートの方をクローズアップ。
一応全席にスライド機能とリクライニング機能は付いているようで、セカンドシートには多彩なシートアレンジを実現するためのスイッチ類がたくさんあります。
4ページ目には見開きいっぱいにインパネ周りの画像が印刷されています。それにしても、ステアリングホイールデザインが80年代ですね。定規で引いたかのようにカクカクとしたデザインも80年代を象徴しています。
ページをめくるとまた写真。白と黒のツートンがイカしています。
6ページ目にてやっと性能のアピールです。左半分は写真、右半分は外装とシャフトについての説明です。
三菱独自のサイレントシャフトがシャリオを静粛にクルージングさせるらしく、4気筒ながらも6気筒並に静からしく、ドイツのあのポルシェにも技術提供したメカニズムらしいのですが・・・。このカタログは1983年のもの。なので、ドイツでなくて西ドイツとなってしまうのですネ。こういうのも昔のカタログを見るときの楽しみの一つですね。
7ページ目はトランスミッションとパワステについての説明。
そして8ページ目は窓についての説明。窓にまるまる1ページ使うカタログも珍しいですね。
またまた馬さんたちが一緒に写っている写真。シャリオと見比べても、やけに馬が大きく見えるのですが・・・そんなものでしょうか。
10ページ目はエンジンとサスについての説明が載っています。
さあ11ページ目。ここまではちょっと早足で紹介していきましたが、ここには興味深いオプションがいくつもあったので、細かく見ていきましょう。
上から、スキーツアーに便利なスキーキャリア付きルーフボックス。ただのスキーキャリアならよくありますが、ルーフにマッチするようなルーフボックスというのがこだわりあって良いですね。左側はスキーキャリア、右側はというと、バックで駐車するときに便利なセンサー。障害物に近づけば近づくほどドミソド♪の音で警告してくれるそうです。今では当たり前装備の一つですが、当時はオプション。
その下には、オーディオの説明が、といってもただのオーディオじゃぁありませんぜ。ということで天井に付くと思われるオーバーヘッドオーディオまであったみたいですね。
さらになんと、ボートのオプションまで。デザインもルーフと一体化させているのが良いですね。
12ページ目はお待ちかねのグレード一覧。意外と少なく、4種類。MXが最上級グレードのようですが、MTのカラーシートもなかなかお洒落です。MFはヘッドレストの無い廉価版。MEが最廉価グレードで、ヘッドレストはもちろんありませんし、ボディーカラーもシンプルにホワイトの一色のみです。もはやバンのような感じですが、一応ワゴンであることをお忘れなく(笑)。
グレード一覧のページは更にめくることが出来、そこにはなんと20種類のシートアレンジバリエーションが載せてありました。それにしてもたくさんありますね~。
最後の13ページ目は主要諸元表。ここら辺はどのカタログも一緒ですね。
裏表紙には、表紙と対応させた写真が印刷されていました。
13ページに渡るカタログでしたが、いかがでしたでしょうか?当分自動車カタログを紹介することはないでしょう。ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!
次週からは、トミカを紹介しましょ♪