草の勢力がまだまだ衰えていない9月頭の甲府盆地を、フォロワーさんと共に探索した際の収穫を紹介していく当シリーズ。
元々訪問予定だった草ヒロを撤去されることなく無事撮影できたものから、季節を変えて再訪問し、夏の様子を確認できた者、そして、全くの偶然に発見したご新規草ヒロまで、様々な草ヒロたちが夏の装いをした姿を拝むことが出来たこの探索の草ヒロも、今回でラストであります。
ラストを飾るのは、前回のゴルフカントリーや前々回のフェスティバ5よりは、僕の経験上では発見台数が多くレア度的にはちっと下がりますが、それでも充分珍しいことに変わりはなく、草ヒロ的にも申し分ない個体です。
そして何より、僕が最も好きなクルマの一つで、魅了されたメーカーの一つという個人的な理由も含めてラストとさせていただきました!
それがこの草ヒロです!
ザン!
……、…といっても、この写真でその車種が分かるという方はあまりいらっしゃらないかも??
なんとなく60年代のサブロクだということはお分かりいただけるでしょうか。
コニー 360 ライトバン
デラックス(AF7VH)
1967~69年式
山梨県にて 2018年9月9日撮影
そう、コニーです!
僕の大好きなコニー!
愛知機械工業の製品の草ヒロに出会うことが出来ました!
こちらは三菱・360バンやダイハツ・フェローバン、スズキ・スズライトバンなどといった軽ボンネットバンのライバルにあたるコニー360というモデルで、ヂャイアントブランドを名乗ったAF3型コニー360を初代とするなら、こちらは二代目となるAF7型です。
1962年から1970年まで生産され、先述したライバルたちに押され気味であったものの、愛知機械工業の主力製品としてなんとか屋台骨を支えてきました。
現存する愛知機械工業の車両というと、大半がAF7型か、コニー360ワイドと名付けられたAF11型であることからも、そのことが実感できるかと思います。
山梨県では、AF11を1台、AF7をこれを含めて2台発見しており、趣味人さんの発見記録によるとAF7型は更に2台あったとか。
長野では更に多くのコニーたちの現存が確認されております。
すっかりコニーの虜になってしまった僕ですが、そのきっかけについて、軽~くお話しましょう。
小学生の頃、ひょんなことから愛知機械工業の公式ホームページ内にある、“コニー復元クラブ”というサイトを発見しました。そこを覗いてみると、草ヒロ状態になった“謎のクルマ”をレストアするプロジェクトに関する話がいくつも掲載されており、これまた“謎のクルマ”が色々掲載されているページがあって…
『大昔、こんなコニーなんていうクルマがあったのか!』
『そして、今はクルマを作っていないけど、昔はクルマを作っていたメーカーなんてのもあったのか!』
『しかも、車種も豊富で、草ヒロも少ないながらそれなりに現存してるんだ!』
『それに、どのモデルのデザインも可愛い~!』
…などという思いがどっと押し寄せ、すっかり愛知機械工業の虜になってしまいました。
こちらのコニーはこれまでネット上でも全く知らなかった個体でして、いつもお世話になっているブロ友さんが偶然発見されていたことを知り、ご厚意でありがたいことに場所を教えて下さり、めでたく発見できたといういきさつがあります。
大好きなコニーが山梨県などという身近な場所に、新たに現存が確認された個体があったとは本当に衝撃的でした。絶滅したと思われていた生き物を発見したような、僕にとってはそのレベルの衝撃で、これはいちコニー好きとしては是非とも見に行かなくては!と思いましたね。
場所情報を提供してくださったブロ友さん、本当にありがとうございました!!
お顔がスッキリ見えなかったのが唯一のガッカリポイントではありますが、上から覗き込むようにカメラを構えてシャッターを切ると、なんとかフロントグリルの一部を撮影することが出来ました。
サイドからの姿だけでも、ウインカーの位置と形状から、1965~69年まで生産された中期型と分かり、なおかつウインカーの色がアンバーであることから1967~69年式の中期型の後期モデルというところまで絞り込むことは出来るのですが、グリルを捉えたことによって1967~69年式だということがより確実にお分かりいただけるのではないでしょうか。
ちなみに、グレードはリアサイドにあるエンブレムがシルバーであることから、デラックスと分かりました。
ゴールドだとスーパーデラックスです。ご参考までに。
撮影日:2014年5月24日
紹介日:2018年6月3日
先ほどの写真でもお顔がよく分からないという方に、同年代のAF7Vの画像をば。
このようなお顔をしています。