No.007
濃厚4.3MILK
分類:加工乳 会社名:不二家乳業(株)
乳脂肪分:4.3%以上 無脂乳固形分:8.9%以上
保有枚数:1枚
関連商品:不二家牛乳、不二家コーヒー
前回ご紹介した『不二家牛乳』に続き、今回も不二家乳業の製品です!
前回もお話しましたが、近所のスーパーマーケットで開かれていた岩手県の物産展か何かで2007年頃に入手したもので、不二家乳業の製品が3種まとめて売られており、一挙に3枚ものふたを入手することが出来ました。
こちらの製品は『濃厚4.3MILK』という名称の加工乳です。
加工乳というのは、その名の通り牛乳にひと手間加えた乳製品のことでして、バターやクリーム、脱脂粉乳といった、牛乳を原材料として作られた加工品(乳加工品)を牛乳に加えたものを加工乳と定義しております。
したがって、『牛乳』と正式に名乗れるのは牛の生乳(搾って出てきた状態の乳)のみを原料として作られたものだけということになります。水や乳加工品は一切加えていない、生乳100%のものが真の“牛乳”というわけですね。
加工乳を製造するメリットとしては、
① 生乳を乳加工品で薄めることによって商品価格を抑えられる
② クリームやバターの加える量などによって、生乳のみでは作ることの出来ない消費者好みの味が作り出せる
などといったものがあります。
牛フタについてですが、色もデザインも『不二家牛乳』と全く同じで、同心円状のシンプルなものになっており、不二家のあのロゴマークもちょこんと添えられています。
フォントについては、不二家独特の直線的なフォントが採用されていた『不二家牛乳』とは異なるフォントでしたが、こちらはなんだかザ・濃厚って感じのねっとりとしたフォントなので、加工乳の雰囲気に合っていると思います。
ちなみに、商品名が濃厚4.3“牛乳”ではなく、“MILK”となっているのは、加工乳や乳飲料は商品名に“牛乳”という単語を入れてはいけないということが決められたためです。
かつては“加工乳”や“乳飲料”とパッケージ(フタや紙パックなど)に表記さえしていれば、加工乳や乳飲料の商品名に“牛乳”という単語を入れても問題はありませんでしたが、2000年に発生した雪印乳業による集団食中毒事件の発生を受けて翌年には公正競争規約が改正され、“牛乳”という単語を商品名に含めてもいいのは『牛乳』(生乳のみを原料とする飲料)だけ、という決まりになりました。