タッカー
1948年式
トヨタ博物館にて 2013年3月9日撮影
トヨタ博物館のHPでこの車が展示してあると知り、見ることを楽しみにしていた展示車両のうちの1台です。この大きさと派手さで言えば誰もがアメ車と分かるでしょうが、この3つ目ライトは一度見たらそう忘れることがないであろう強烈な個性を放っています。
これは、タッカーというアメリカの会社が製造したクルマで、当初はトーピードと呼ばれていたものの、市販段階では特に名称はありませんでした。1940年代のクルマにして、先進的な装備を多数取り入れたことで話題を呼びましたが、やはりコストの面で大量生産ができずに僅か51台が生産されただけでした。
一番の特徴である3つ目ライト。外側の2つは普通のヘッドライトなのですが、中央の一つはいうなればAFSで、ハンドルと連動して光軸の向きが変わるという画期的なものでした。他に、RRレイアウトやディスクブレーキ、シートベルトなども当時では画期的な装備が採用されていました。