マツダ コスモスポーツ(L10B)
1969年式
トヨタ博物館にて 2013年3月9日撮影
このクルマは、世界初の量産ロータリーエンジン搭載車であり、世界初のマルチロータリーエンジン搭載車でもあるコスモスポーツです。説明の必要がないくらい有名な車種でありますね。ちなみに、世界初のロータリーエンジンを搭載したのは、NSU(ドイツの自動車/オートバイメーカー。アウディの前身であるアウトウニオンに吸収合併され、1957年に初めて自動車を発売してから20年後、“Ro80”の生産を終了してNSUブランドは消える形となった)・ヴァンケルスパイダーというクルマです。このクルマは1ローターでした。・・・ということくらいはウンチクとして蓄えておきましょう。
エンジンもさる事ながら、デザインも非常に特徴あるものとなっています。宇宙船をイメージさせる未来的なフォルム、コンパクトなロータリーエンジンならではの低いノーズ、バンパーを境に分けられたテールランプ、などなど。今売り出してもいいくらいの良いデザインですよ。
1968年にはMCを行っており、グリルが直線型から中央が膨らんだ形に変更されました。エンジンもパワーアップが図られ、110psから128psになった他、最高速度も185km/hから200km/hと大幅に記録を更新しました。1ローター500cc×2の1000ccという小排気量車とは思えない、驚異的な性能を叩き出したのですね。