ベンツ パテント・モートル・ヴァーゲン(複製)
(本物は)1885年式
交通科学博物館にて 2013年8月6日撮影
年代が古すぎてコロニーの守備範囲外に当たるクルマですが、これは世界初のガソリン自動車、パテント・モートル・ヴァーゲンであります。
ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツの創設者であるカール・フリードリヒ・ベンツが1885年に製作し、1886年1月に特許を取得しました。
ベンツが開発した4サイクルのガソリンエンジンを、自動車用に設計した鋼管製シャシーに搭載したもので、この三輪車が一部改良され、ベンツ・パテント・モートル・ヴァーゲンの名で販売されました。
この展示車両は、ダイムラー・ベンツ社が実車をもとにすべて忠実に再現して製作した複製(動態)車です。
実物はドイツ博物館(ミュンヘン)に保存・展示されています。
(交通科学博物館のパネルより。一部の語句を変更させていただきました。)
・・・というクルマのようです。ちなみに、世界初のガソリン4輪自動車は、同じくドイツの自動車メーカーであるダイムラーの創設者、ゴットリープ・ヴィルヘルム・ダイムラーが製作した、ダイムラー・モートル・キャリッジでした。1886年登場なので、パテント・モートル・ヴァーゲンとは1年遅れですね。
更に豆知識として、世界初の自動車は、蒸気機関を使用した「キュニョーの砲車」という名で呼ばれている3輪自動車です。1769年に製作されたので、ガソリン自動車が出る約200年も前の話なのですね。