トヨタ トヨペット・スーパー(RHN)
1953年式
トヨタ博物館にて 2013年3月9日撮影
トヨタの黎明期を支えたもう1台のクルマというのは、スーパーでした。スーパーは、トヨペットブランドの中型車クラスを担うクルマとして1953年に登場しました。走行性能に関しては悪路にも強く、最高時速100km/hは超えるという、申し分無い性能だったものの、まだマイカーというものが一般的ではなかった1950年代、自家用として購入する人は少なく、主にタクシー用としてヒットしたクルマです。
スーパーには、デザインが全く異なる2種類のボディがあり、型式もRHNとRHKとがありました。このRHN型は中日本重工業製、RHK型は関東自動車工業製でして、特にRHKの円を直線で繋いだようなグリルデザインはかなり特徴がありますね。
スーパーは1954年までの1年間生産され、後継車種はタクシー用として開発されたマスターでしたが、マスターの自家用Ver.として同時期に登場したクラウンも十分タクシーに使えるということで、マスターの存在意義が無くなったがために失敗に終わってしまったのでした。