トヨタ カローラレビン1600GT-APEX(E-AE92)
1989~91年式
家より半径10km圏内にて 2012年6月10日撮影
ジムニーの前に連なるようにして放置されていたのは、顔面がごっそりと無くなっていたキューニーレビンでした。サスペンションが盗られてしまったのか、超シャコタン状態になっており、ボディが地面に着いてしまっていました。5代目のAE91/92レビンであることはすぐに判りましたが、年式の一番大事な判定材料となるフロント部が消えていたので判断も難しいかと思いましたが、リアウインカーの位置が端なのが前期型らしいので、真ん中にあるこれは後期型となります。
グレードはGT-APEXだったので、型式はAE91ではなくAE92であることが分かりました。
5代目レビンといえば、FRからFFへ方式転換した代であり、バブル期ヒットしたデートカーのS13シルビアと3代目プレリュードと共に大ヒットを記録しました。ヒット車種のソアラと似ており、「高価なソアラは買えなくとも安いレビンなら・・・」という感じで若者を中心に売れていったのでしょう。ラングレーやローレルスピリットはそのような作戦で失敗しましたが、このクルマは成功した例といえるでしょう。
大ヒットした割に現在全く見かけず、先代のハチロクの方が良く見るのは、漫画の影響や、最後のFRという希少性もあったのでしょう。キューニーを全然見ないのは、ヒットしたということでクルマの価値がどんどん下がり、FFであることもあって下駄代わりに乗り潰され、大事にされることも無かったからなのでしょうね。
初めはチヤホヤされて人気があっても、あまりの人気にだんだん見向きもされなくなっていくという、少し不憫な運命を辿った車といえるでしょう。