ホンダ 1300 99S(H1300)
1969年式
ホンダコレクションホールにて 2013年4月29日撮影
四輪業界にT360で参入し、その後N360の大ヒットで調子が出てきたホンダが送り出した、最初のセダンがこのホンダ1300でした。本田宗一郎氏が強く推していた空冷エンジンを搭載し、ホンダの乗用車の原点であるMM思想に基づくFFを採用したという強いこだわりが感じられる一台。
しかし、その強いこだわりが仇となり、空冷の弱点を極力なくす構造にしたところ、エンジンの構造が非常に複雑になってしまった上にFFである為、超フロントヘビーになってしまったそうです。
エンジンには、当時高価格で取引されていたアルミが多く使われていたためスクラップにされやすく、ただでさえ生産台数が少ないのに現存台数の減少に拍車をかける結果となってしまいました。よって、ホンダ1300の草ヒロや現役を見るのは非常に稀です。僕もまだ草ヒロは1台も発見したことがありません。
ホンダ1300には標準モデルの77と高性能モデルの99の二種類がラインナップされていました。
99は1970年のMCで廃止されてしまったので、こちらの方がレアかと思われます。
グレードはS。スポーツグレードですね。