ホンダ TN-Ⅴ
1972~73年式
福島県会津地域にて 2014年2月2日撮影
廃墟となってしまったレストランの駐車場に、雪に埋もれながら朽ちていたのは、ホンダの軽トラック・TN-Ⅴでした。
このビビッドなエメラルドブルーと、縦目ライトによる顔のふくらみから、顔が見えずとも車種を絞り込むことが出来ます。・・・とここで、もしかしたら「これはTN-7の可能性もあるのでは?」と考えられた方がいらっしゃるかも知れません。その疑問はごもっとも。しかし、エンブレムを見ずとも両者を区別する方法があるのです。・・・まぁ、全ての個体に適応できる訳ではないのが玉にキズですが。
TN-Ⅴにあって、TN-7には無いものがあり、それによってエンブレムを見なくても判別できるのです。・・・それは、三角窓です!また、“7”はミラーが柄の短い樹脂製で、“Ⅴ”は柄の長い鉄製という違いもあります。
しかし、1973年のMCで三角窓が廃止、そしてミラーも樹脂製になってしまったことで、エンブレムを見ないと区別が出来なくなってしまいました。それが先程言った、全ての個体に適応できるわけではないということの所以です。
なので、今回車種判定が出来たのも、TN-Ⅴが前期型だったからなのです。これが後期型だったら前に回り込まない限り断定はできません。
これが、廃レストランの全景。
廃墟と廃車の共演というのも、なかなか絵になります。