今日は、バブル期の景気が生んだホンダの高級車2台を一気にご紹介!
ホンダ レジェンド2500 V6 Xi(E-KA1)
1988年式
ホンダコレクションホールにて 2013年4月29日撮影
まずは、ホンダの最高級車、レジェンドです。
今まで大衆車ばかり作ってきたホンダが、初めて高級車市場に参入するにあたり、当時提携関係にあったローバーの高級車を徹底的に研究したといいます。本木目パネルは勿論のこと、当時はまだ珍しかったエアバッグ、ABS、トラクションコントロールシステムなどなど、バブル期の波に乗り、高級内装やシステムにかなりの金と力をつぎ込んだ模様。
やはりバブルの頃は、歴史やブランド力関係なく高級そうなクルマが売れたので、レジェンドも結構売れましたが、バブルが崩壊して景気が悪くなるにつれ需要は次第に薄れていき、高級セダンはトヨタの独壇場となっていくのでした。そして2012年に4代目で生産終了し、約30年の歴史に終止符を“一時的に”打つのでした。
最近復活したレジェンドですが、個人的に「う~ん・・・」なデザイン。確かに、ギラギラメッキパーツでエラそうには見えますが。
ホンダ アコード・インスパイアAG-i(E-CB5)
1989年式
ホンダコレクションホールにて 2013年4月29日撮影
レジェンドとアコードの間に生じた大きな溝を埋めるため、1989年に登場した高級セダンが、アコード・インスパイアです。
当初は、アコードのベルノ店用モデルだったビガーが兄弟車種でしたが、2代目・3代目はセイバーが兄弟に。売れ行きが芳しくなくなってきた4代目以降は兄弟車の設定が無くなりました。
レジェンドと同じで、よく売れたのは初代だけ。バブル崩壊の影響で、ブランド力のあるトヨタ以外の高級セダンは皆売れなくなっていきました。それでも数少ない需要へ向けて細々と売り続けていたものの、2012年をもって生産終了。
現在は、アコードハイブリッドがその後釜を務めています。元々インスパイアは、メイン市場の北米ではアコードという名前で売られていましたから。