スズキ エブリイ550インタークーラーターボ
PSフルタイム4WD(M-DB41V)
1989~90年式
神奈川県西部にて 2014年12月13日撮影
エコーを撮影後、更に奥へとクルマを走らせていくと、小物と超大物が至近距離で放置されていました。
このエブリイは、もちろん小物の方。・・・とは言っても、中物ぐらいの珍しさはあるかも知れません。
詳しくない方には、見たところ660ccに規格変更された後の2代目エブリイにしか見えないでしょうが、これはただの2代目エブリイではなく、僅か1年間しか製造されていない550ccモデルと660ccモデルの狭間に生まれた過渡期モデルのようなものです。
見分け方は、“草ヒロ物語”の草田くんが説明してくれています。博士たちが発見した最初の草ヒロは、グレードこそ違うものの、このモデルのエブリイでしたね。忘れてしまった人はココを、“草ヒロ物語”を知らない人はココを読んでみよう!きっと面白いですぞ!←都合の良い宣伝か!?
宣伝は良いとして、1年間しか製造されていないというだけでも割と珍しいというのに、珍しいポイントはもう一つ。
このグレードです。インタークーラーターボPSフルタイム4WD!
軽バンにターボを搭載し、駆動方式を4WDにする。それだけならまだしも、いかついフォグランプやリップスポイラー、サイドスカートにリアウイングと、バブルが生み出した産物とも言うべき、軽バンには必要のないものが装着されているという馬鹿げた(褒め言葉)グレード。
さながらスポーツカーのような見てくれです。クラウンのような2トーンカラーに、スポーティなデカールが素敵。
お値段は約120万円と、当時一番売れていたクルマ・カローラ(の最上級グレード)とほぼ同じ値段。同じくトヨタの1BOXのバンで比べてみると、2000ccのライトエースバン(こちらは最廉価グレード)とほぼ同じ値段なのです。
いくらバブルとは言っても、軽バンにここまでお金をかけるかというと微妙な感じ。どれくらい売れたのかは不明ですが、少なくとも常識的な廉価グレードより売れていないのは間違いないでしょう。
・・・こいうわけで(長い!)、このエブリイが中物かも知れないと言えるのです。
初心者マークが色あせたままワイパーに挟まっています。初心運転者期間を終える前に廃車にしてしまったのでしょうか。
なんだか物悲しいですね。