メルセデスベンツ 560SL
1986~89年式
伊豆半島にて 2014年4月撮影
高出力・大排気量・2ドアクーペ・ベンツという4つの要素が組み合わさった“バブルの権化”とも言うべき、メルセデスベンツの560SLが放置されているのを発見しました。
ベンツのクーペ中で最も高いヒエラルキーに位置するSL。これはその3代目で、更にその中でも後期に発売された最上級モデルなのです。車名の通り、排気量はなんと5600cc!235psを発生します。
560SLが面白いのは、ドイツをはじめとしたヨーロッパ各国では発売されなかった点にあります。
主に大排気量のクルマが好まれるアメリカと、バブル景気真っ只中で、大きいクルマほどエライ!排気量が大きいほどエライ!という考えがまかり通っていた日本の2か国でしか発売されなかったのです。このドイツの狙いは恐らく的中したことでしょう。日本中の成金達がこぞって買いたがったに違いありません(あくまで憶測です)!
新車時は1000万円は下らないであろうクルマですが、中古車サイトで調べてみたところ、560SLは未だに500~800万円レベルの高級車でした。あまり値崩れしていないところを見ると、意外と生産台数は多くなかったのでしょうか・・・。
それにしても、そんな高級車を野ざらしにしておくなんて・・・庶民には到底考えられない所業です。
状態も見たところ良さそうですし、救いの手が差し伸べられるといいのですが。