今回は、バブル期を象徴する白い高級セダン、マークⅡを紹介します。
クラウンと共に、高級車ながらもバカ売れするという現象が起きていたバブル期。猫も杓子も色は白!とばかりに白色ばっかり売れていたようです。
トヨタ マークⅡハードトップ2000
グランデ ツインカム24(E-GX71-XTPGF)
1984~86年式
神奈川県にて
「コロナ・マークⅡ」の時代から数えて5代目となる70系マークⅡ。
元から結構売れていたマークⅡでしたが、コロナのサブネームが外れた5代目からはいよいよ市民権を得てきたといった感じで、白色の4ドアHTが街に溢れるという事態になったそう。自家用はHTで事業用・教習用はセダンという区別が根付いてきたのも、この5代目からのようです。
Cピラーをブラックアウトして全面ガラス張りに見せかけるというHTのデザインは、グッドデザイン賞を受賞しただけあって今でも秀逸なデザインに思えます。
見ての通りこれは中古車屋で売られていたもの。
フルノーマルで外見の状態は良さそうです。お値段は49.8万円!・・・高いのか安いのか微妙なお値段ですな。しかし、本気で欲しい人なら金に糸目は付けないのではないでしょうか。
そこの70マークⅡマニアのアナタ、いかがですか?
トヨタ マークⅡハードトップ2000
グランデ(E-GX71-XTPGE)
1986~88年式
神奈川県にて
さっきと全く同じ70マークⅡかと思いきや、実は違います。
先程のマークⅡは前期型ですが、こちらは後期型。一見すると全く同じデザインに見えますが、グリルのデザインが変更されているのです。前期型は横線基調のデザインですが、後期型は格子状のデザインなのです。お分かりいただけたでしょうか。・・・それ以外は特に変わっている様子はないのですがね。
ちなみに、グレードも微妙に違います。
先程のはグランデツインカム24という、上から2番目のグレードでしたが、こちらはただのグランデ。お値段はツインカム24が約260万円、無印は約230万円と、30万円の差があります。
エンジンとトランスミッションが異なるのと、恐らく内装の質も異なっているのではないかと思います。
トヨタ マークⅡハードトップ2.5
グランデ(E-JZX81-ATPQF)
1990~92年式
神奈川県にて
こちらは70系の後継である80系マークⅡ。発売開始がバブル期だったためやはりこれも売れに売れ、70系は流石に見かけなくなってきたにしても、80系は今でも現役や放置車両として見かけることが割とあります。地元だけでも、現役&放置が5台いるくらいですから・・・。
70系と同じく、白ばかり売れた80系。黒色は珍しいと思います。初めて見ました。
これを買った人は恐らく、「マークⅡは欲しいけど、白にすると流行に乗っただけのミーハーな奴だと思われるからここは敢えて黒で行こうぜ!」というスタンスで購入した人かと(汗)。
グリルとバンパーからすると、後期型の2.5グランデでしょう。さりげない2トーンカラーと、オプションと思しきリアウイングがカッコいいですね。