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草ヒロ“撤去”物語2(2)

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前回の話

「草ヒロ“撤去”物語」を知らない人はコチラへ。

キャラクターの顔が見たい人はコチラコチラ

 

 

山中 「しっかしボスの草ヒロの気配を感じる能力は羨ましいですねぇ~。」

ボス 「ハハハ・・・別に能力って程でもないさ。草ヒロと言うものが発生する原理と、置いた奴の心理や置かれている周辺の環境などを理解していれば、すぐに判断できるようになる。・・・なんなら、私が伝授してあげようか?」

上田 「良かったですね!山中さん!」

山中 「いや~、それは大変ありがたい事なのですが、やはりそういうものは自分の経験によって身に付けた方が為になると思うので、遠慮させていただきます!」

ボス 「・・・ウム。素晴らしい心掛けだ。楽をしようとせず、敢えて困難なことに立ち向かうということはやろうと思ってもなかなか出来ん。それを進んでやるとするとは、やはりお前は大した部下だ・・・!」

山中 「大変恐縮です!ボス!」

秘書 「山中さん、私は貴方ならきっと習得できると思いますよ。」

山中 「水篶さん、ありがとうございます!オレ、頑張ります!」

ボス 「そうだ。頑張りたまえ。・・・とは言え、かく言う私も完璧ではない。理に合わぬ場所にクルマを放置されれば、そりゃあ草ヒロは見つけられないさ。本当に気配を感じているわけではないのだからな。・・・だかr」

上田 「ボス!たった今、そこの建物の陰に放置車両を認めました!」

山中 「マジかwww」

ボス 「・・・だ、だろう?・・・こういう事もあるにはあるからな。私とてまで完璧とは言えぬのだ。」

 

 

 

No.010

フォード スペクトロン

ジャマレベル:★☆☆☆☆(これはスーパーの敷地内にある。この土地を使うのは従業員だけだろうから、そこまで問題ではない)

景観悪レベル:★★★★☆(テールランプは欠損している。更にガムテープで補修されているのがかなり見苦しい)

貴重レベル:★★★☆☆(ボンゴはよく見るが、OEMのスペクトロンとなるとそうそう見られないだろう)

総合評価:景観を乱している時点で撤去を考えないとな。

 

ボス 「どうやらこれは・・・スーパーマーケットの物置場、或いはゴミ捨て場として使われているようだな。」
山中 「むむむ・・・まさかこんな普通の住宅街に放置車両がいるとは・・・全然分かりませんでしたね。」
ボス 「ウム。住宅街は古いわけでもないし、スーパーマーケットで物置になっているという事例も初めて見たからな・・・これは盲点だったな。」
上田 「ですね・・・。」
ボス 「・・・とは言えこのスーパー、個人経営で閑古鳥が鳴いているような雰囲気の店だし、そこから草ヒロがあるということを推して図るべきではあったが・・・。」
秘書 「ボス、放置場所の新事例として、草滅データベースに加えておいたほうがよろしいですよね?」
ボス 「すまない、宜しく頼む。これは全くの新事例だ。だから登録して、支部の者達の捜索の目星を付けやすくするのだ。」
山中 「・・・にしてもリンゴ、よく発見できたよな。」
上田 「いえいえ。たまたま外を見ていたら発見出来たまでですよ。」
ボス 「たまたまでも見つけたことに変わりはないのだ。感謝するぞ。」
上田 「大変恐縮でございます・・・!」
ボス 「やはり草ヒロ捜索は理も重要だが、結局は視覚に頼るのが一番なんだろうな。理はあくまで視覚のサポート役。目で見られることで初めて理が役に立つ。」
上田 「確かに、言われてみればそうですね・・・。」
秘書 「全くボスの仰る通りでございます。」
山中 「いや~でも、草ヒロがあったのもビックリだが、個人的には車種にもビックリだな・・・!」
上田 「・・・あっそういえば山中さんって、これとボディが同じユーノスカーゴに乗られているんですよね!」
山中 「おう!ユーノスカーゴはボンゴの派生車種だし、このスペクトロンもボンゴの派生車っちゅーことで、なんか親近感湧くんだよなぁ~。だから、こんな汚ねぇ姿晒しておいておくのも可哀そうだし、鉄クズにするのももったいないから引き取ってレストアしてやりたいが・・・ちょっと金がなァ・・・。」
ボス 「私のコレクションスペースに仮置きしておいてやろうか?」
山中 「・・・え!?ホントですか!?」
ボス 「ああ、それでお前がやっぱり無理そうなら解体してしまえばよいだけだしな。コレクションスペースは外から見えないようになっているし、ここの景観は良くなり、草滅会周辺の景観も保たれたままだ。」
山中 「ありがとうございます!ボス!・・・では、お言葉に甘えさせていただきます!」
ボス 「いや、いいんだ。お前は優秀な部下だし、何か楽しみも必要だろう。クルマのレストアは、最初は苦でも、時間が経って愛着が湧いてきたら結構楽しいからな。」
秘書 「そう言えば、あの時撤去したボスのDSもレストア中なのですよね。」
ボス 「うむ。旧車でしかもフランス車だけあって、始めは手のかかる奴だったが、今ではむしろ楽しいくらいだ。山中も、その楽しさを一度味わってみるといい。」
山中 「ハイ、ボス!ちょっと楽しみになってきましたよ!」
 

・・・その後、この草ヒロは撤去されてしまったそうな。

 

ストリートビューより、“その後の様子”

なんと、ボスが閑古鳥が鳴いていそうと称したスーパーは潰れ、デカい駐車場になっていました!

我々草滅会が草ヒロを撤去した後に潰れたのでしょう。

 

しかし、これだけでは「本当あのスペクトロンがあった場所なのか分からない!」という方もいらっしゃるでしょうから、

1枚目の画像の奥に写っているお家の画像をお見せしましょう。

 

これで紛れもなくそこだと分かったのではないでしょうか?

柵が1枚目に写っているものと同じです。

 

つづく

 

「この草ヒロが撤去されたというのは事実であるが、この物語、そしてこの物語に登場する団体・登場人物は私を含めてフィクションだ。実在するものとは、一切関係無い。・・・そして今回は少し趣向を変えて、画面の前の諸君に問題を記した挑戦状を送り付けてやったぞ。さあ・・・君は解けるかな?」

「おお、なんだか面白そうですね、ボス!オレも解いてみたいです!」

「いや、お前にとっては簡単だろうから、解く必要は無いぞ。」

「そうですか・・・。でも、問題だけでも・・・。」

「仕方ないなホラ、これだ。」

 
 

【ボスからの挑戦】

 

「フフフ・・・スマホ或いはPCの前の諸君。ごきげんよう。突然だが、私からの挑戦状だ!以下の問題を解くことが出来るかな?」

 

問い:“No.010”の草ヒロ(今回の草ヒロ)の〈撤去レベル〉を算出せよ!

 

「前回の話で、撤去レベルの算出方法について山中に教えたのだが、諸君は覚えているかな?・・・前回、私の話をちゃんと聞いていた聡明な者は、一瞬で解けるはずだ。解けた者には、草滅会への入会を考えてやってもいいぞ。」

「ボス!これの答えって、 ですよね!」

「お、おい!山中!なぜおまえが解く!?解かなくてもいいと言っただろ!更にそれだけでなく、答えを大声で言うとは!馬鹿者!」

「も、申し訳ございませんでした!ボス!オレもちゃんと覚えているか確かめたかったんですよ!」

「言い訳はいいから、さっさと答えを隠せ!」

「了解です!ボス!・・・ま、誠に・・・も、申し訳ございませんでしたっ!」

「・・・というわけで、↑の答えは隠せたが、答えがこの記事に載っている状態だから、先程の発言は撤回だ!いくらコメントに答えを書いてきたとしても入会許可は出ないぞ!諸君で個人的に楽しんでくれ・・・!・・・色々ドタバタしてしまったが、それではまた会おう!」


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