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Channel: ころころな趣味。
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草ヒロ物語2(6)& 草ヒロ“撤去”物語2(6) 後編

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前編
前回の話(草研視点)
「草ヒロ物語2」を知らない人はコチラへ。
キャラクターの顔が見たい人はコチラかコチラ。
 
助手 「今は一刻を争う時です・・・!僕たちが少しでも遅れれば、第二の犠牲車を出すことになってしまうかも知れません・・・!急ぎましょう、草田くん・・・!」(杉下右京風に)
見習い 「はい!宏樹さん!・・・じゃ、ちょっと飛ばしますよ~っ!」(亀山薫風に)
博士 「・・・?・・・あ、あくまで安全運転じゃからな・・・!」(何じゃあ、一体・・・?)
 
 
 
見習い 「・・・あ、広い道にぶつかりそうですが、どっち行きますか?」
助手 「所長・・・!」
博士 「な・・・ワシが決めるんか・・・。まあ、今までそうしてきたしな。・・・うーむ・・・。難しい所だが・・・ここは・・・直感で、右じゃっ・・・!」
見習い 「右・・・ですか・・・。」
博士 「そうじゃ!草滅会の連中はへ行ったに違いない・・・!何だかそういう予感がするんじゃ・・・!」
助手 「そうですか・・・。」
(なーんか怪しいけど・・・ま、いっか。)
見習い 「それじゃあ、博士の言葉を信用して右行きますよ~!」
博士 「ああ、急ぐのじゃ・・・!」
助手 「あ・・・草田くん!ちょっとストップ!」
見習い 「なっ・・・!何ですか急に?」
助手 「あれ!あれ・・・!の方にあるアンダーパスの向こう・・・草ヒロだよね・・・どう見ても。それに、その周りにスーツ着た人が・・・。」
見習い 「・・・ってそれ、完全に草滅会じゃないすか!」
博士 「・・・な、なにぃっ・・・!?そんな・・・馬鹿な・・・!」
助手 「・・・。」
見習い 「・・・。」
博士 「何じゃオヌシら?そんな顔で見つめるでない!・・・今は文句垂れとる場合じゃないぞ・・・!」
助手 「うっ・・・まあ確かに、そうですね・・・。」
見習い 「じゃあ文句は、後で聞いてもらうことにしますか・・・!」
博士 「えぇい構わん!とにかく今は一刻も早く・・・説得して撤去をやめさせるのじゃ!」
助手 「説得ったって・・・さっきみたいに丸め込まれるのがオチかと・・・。」
博士 「ワシがなんとか考える・・・!」
 
キキーッ!
 
博士 「・・・ん?・・・アルトとバネットじゃと・・・。・・・おぉ・・・?・・・なんか、この2台の草ヒロを見たら・・・ふっと昔のことが・・・」
見習い 「昔のこと・・・?」
博士 「昔のことを思い出してきたのじゃ・・・!」
 
パタン!
 
博士 「オヌシら!今度こそそこを動くでない!これまでじゃ・・・!」
 
 
(車内)
 
見習い 「何なんすかねぇ・・・一体・・・。昔のことって・・・。」
助手 「さあね。まあ、撤去をやめさせられるんだったら、なんでもいいけどね。」
見習い 「ですね!・・・俺たちも、行きますか・・・!」
助手 「うん!」
 
 
パタン!
 
博士 「さっきの2台は、しゃーないから見逃すにしても、さすがにこの2台はダメじゃ!」
山中 「なんでだよっ!?・・・ストーカーみてぇにネチネチ付いてきやがって!」
上田 「あたしたちが先に見つけたんですよ~!」
博士 「ワシらも見つけたあの2台を撤去しておいて、またワシらが見つけたこの2台も撤去するなぞ、強欲にもほどがある・・・!」
山中 「なんだよその理屈ゥー!?わっけ分かんね!」
秘書 「強欲はどちらですか!?あなたたち・・・身勝手にもほどがありますよ。」
ボス 「そうだぞ。先に見つけたのはこっちなんだからな。我々にも撤去する権利はあるし、それを阻害されるいわれもない。どう考えたって、世の中の役に立つ行為をしているのは我々だからな。・・・それに、我々は今すぐ撤去するわけではないんだ。写真を撮りたきゃ、勝手に撮ればいいだろう。」
博士 「ぐっ・・・!」
山中 「っていうかそもそも、草ヒロなんか撮影して楽しんで・・・一体何の役に立つっていうんだよ!?」
見習い 「そ、それは・・・ですね・・・!」
助手 「こここ、これは・・・ししゅ、趣味の世界ですよ!・・・だだから、役に立つとか・・・た、立たないとか・・・そういうk」
山中 「要するに、自己満足・・・と。」
秘書 「世の中の役には立っていないということを認めるということですね。」
助手 「み、認めるも何も・・・そそ、そういうものでしょう・・・!」
山中 「ふーん。そっか。じゃあ、世の中の役に立つ俺らの行為の方が、優先されるよな?」
助手 「・・・。」
見習い 「・・・。」
山中 「ほら・・・!だんまりかよ。」
上田 「というわけで、撤去決定ですね!」
ボス 「・・・やはり、何も説得できないというわけか・・・。ついに、草研のアイデンティティーも崩壊か・・・?一体自分らは、今まで何のために研究を続けてきたのか・・・。その研究が全てただの自己満だと再認識したんだからな・・・。もはやぐうの音も出ないだろう・・・!」
博士 「いや・・・!出る・・・!」
山中 「あぁ~?」
博士 「この草ヒロに関しては、絶対に・・・だめじゃ・・・!ワシがいる限りは・・・撤去は出来ない・・・!」
上田 「ハ、ハァ・・・。」
ボス 「やれやれ・・・メチャクチャだな・・・もう・・・!・・・何故ダメなのか、ろくに理由も言えんお前に・・・用はないのだ・・・!」
博士 「徹・・・!ワシとこの草ヒロたちを見て・・・思い出すことはないか・・・!?」
ボス 「はぁ・・・?特に何も思い出さないが・・・。それが・・・何か・・・?」
山中 「ボス、こんな奴ほっといて、さっさと行きましょう!もしもですけど・・・もし説得されたら、草ヒロを諦めることになりますよ・・・!」
上田 「そうですよ!」
助手 「ああっ・・・余計な事を・・・!」
ス 「フン・・・別によい。面白そうだから、聞いてみてもいいんじゃないのか・・・?一体どういう風に説得するのか・・・見ものだ・・・!」
秘書 「・・・ボスがそう仰るのであれば、ここは素直に従いましょう・・・。」
手下達 「ですね・・・!」
博士 「さすがは徹じゃ・・・!ものの道理が分かっておる・・・!」
ボス 「ツマランお世辞は良いから、さっさとしろ・・・!」
博士 「徹よ・・・ワシらがまだ小学生か中学生ぐらいの頃・・・草ヒロ探索したことを覚えていまいか・・・?」
ボス 「・・・ああ、悔しいが・・・覚えてるよ・・・。あの頃は貪るように何回も出掛けたから・・・細かい探索までは覚えていないがな・・・!」
博士 「ワシは覚えておる・・・!」
ボス 「ん・・・?」
博士 「だって・・・オヌシと・・・ある“約束”を交わした探索じゃからな・・・!」
ボス 「“約束”・・・だと・・・?」
博士 「そうじゃ。それも、地元の梅林地帯を探索した時じゃ・・・!思い出さぬか・・・?」
ボス 「梅林・・・?」
上田 「地元の梅林~?」
見習い 「ってことは、ここってことですかね・・・?」
助手 「そうなんじゃない?博士は小大笑市生まれ、小大笑市育ちだったらしいし・・・。」
山中 「マジか!ボスも、生まれ育ち共に小大笑市らしいぜ?」
助手 「そうなんですか・・・。ってことは・・・。」
ボス 「梅林・・・まだ・・・思い出せないな・・・。」
(・・・む、む、む・・・。なんとなく・・・あの頃の記憶が・・・?)
博士 「そうか。ワシが話してやろう・・・!」
 
 

回想中・・・
 
※背景の解説
ボスと博士が
中1の頃・・・1970年5月・・・地元の梅林にて・・・
ボスと博士は、梅林を自転車で探索している時に、スズキ スズライトSL(初代・1955年式)日産 ダットサン・キャブライトライトバン(2代目・1963年式)の廃車体(組ヒロ)を発見します。
当時は高度経済成長期の真っ只中・・・“消費は美徳”といわれた時代・・・。クルマのような耐久消費財でさえも、数年使って新しいものに買い替えるという時代でした・・・。
なので、2代目キャブライトの様に、販売から10年も経たないようなクルマも廃車体となって放置されていることは、決して珍しい事ではなかったのです。
以上を踏まえて、ボスと共に博士の回想シーンをお楽しみください・・・。
 
 
博士(13) 「おい!徹・・・!見ろ!廃車だ・・・!」
ボス(13) 「おぉ~!キャブレェトとスズレェトの二でぇ組たぁ・・・こりゃあ豪華だべー!」
博士 「そんにしても、年式の割にええ朽ち具えぇだな・・・このキャブレェト。」
ボス 「・・・ったく、おめぇはいっつも朽ち具えぇの事べー言ってんべ。・・・んなことより、こっちのスズレェトの珍しさのがすげぇだろ?・・・だってよぉ~、最初期の型だべー。」
博士 「んまあ・・・そーだけどよ・・・。」
ボス 「んなとこにうっちゃってるのは勿てぇねぇべ。・・・こりゃあもう、大人になったら修理して動かすしかねぇべー!」
博士 「徹だって、廃車見つけるたんびにそー言ってんべよ~。」
ボス 「ま、まあな・・・ヘヘヘ。」
博士 「ほら見ぃ・・・!ワハハハ・・・!」
ボス 「・・・おし!・・・じゃあ、こーすっか!」
博士 「こーするって・・・どーすんだべ?」
ボス 「オレはこのスズレェトを修理して、んで博司はこのキャブレェトを朽ち果てるまで待つ・・・!それでいいべ?」
博士 「ハハハ!そーだな!それがいい!そんなら取りえぇにならんでええなぁ~。」
ボス 「分かってくれっか!・・・おめ~、天せぇだ・・・!」
博士 「ハハハよせよ~!天せぇは徹だろ~!」
ボス 「じゃあ、次の廃車求めて探しに行くべ!」
博士 「ちっと待てよ~。もう少し見させてくれよ~。」
 
回想終わり・・・
 
 

博士 「・・・というわけじゃ・・・!ここまで話せば、さすがに思い出すじゃろう・・・。」
ボス 「フフフ・・・確かにまぁ・・・そういう約束をしたこともあったな・・・。すっかり忘れていた・・・。」
博士 「ワシも、このアルトとバネットの並びを見るまでは、すっかり忘れとったから、オヌシのことも言えんが・・・。」
ボス 「・・・なあに、別にいいさ。・・・忌まわしくも懐かしい、あの頃の記憶をすっかり取り戻してくれたのだからな・・・。一体お前がどんな説得をしてくるかと思ったが、まさか思い出攻撃に走るとは・・・。そんなことを言われたら諦めざるを得なくなるだろう・・・全く・・・昔から卑怯なやつだな・・・フフフ・・・。」
博士 「分かってくれるか・・・!さすがはワシの旧友じゃ。」
ボス 「あの時はまさか草ヒロが嫌いになるとは夢にも思っていなかったから、そんな約束をしちまったが・・・私もバカだったぜ・・・。まあ、約束はたとえ口約束でも守るからな・・・。」
上田 「流石ボス・・・!そこはフェアーですね!」
秘書 「ボスがボスである所以ですね。」
ボス 「・・・しかしまぁ、今になって結構鮮明に思い出してきたが、そういえば近くを鉄道が通っているこんな感じの場所だったな・・・。案外こいつら・・・車種的にもスズライトとキャブライトの生まれ変わりなのかもな・・・ハハハ。」
見習い 「・・・そう考えるとなんだか感慨深いですね~。草ヒロの世代交代がずっと続いているみたいで・・・。」
助手 「そうだねぇ。」
山中 「ケッ・・・上手いこと言いやがって・・・。」
ボス 「約束通りなんだから、このアルトは撤去させてもらうぞ・・・!」
博士 「仕方あるまい・・・それが約束じゃったからの・・・!でも、約束を守るんじゃから、このアルトは解体せずにレストアするんじゃぞ・・・!」
ボス 「ククク・・それはどうかな・・・?・・・ま、考えといてやるぞ!ちょうど部品も残っているようだしな・・・!」
博士 「まったく・・・最後まで狡猾な奴じゃ・・・!」
ボス 「じゃあ、我々は行くか!」
手下達 「ハイ!」
 
パタ・パタン!
ヒィェー・・・フゥォーン・・・!!
 
助手 「お、追いかけなくっていいんですか!?」
博士 「なあに、この草ヒロの撤去を食い止めることが出来ただけでも満足じゃ。それに・・・ずーっと後をつけるやり方は、フェアーじゃないしの。」
助手 「まあ、博士がそう言うんなら・・・。・・・でもまあ、博士の説得・・・見事でしたよ・・・!」
見習い 「あの思い出話も面白かったですしね~!スマホでもいじろうかと思ってたんすけど、ついつい・・・聞き入っちゃいました・・・!」
助手 「草田くんったら・・・。」
博士 「まあ、なんにせよ、奴らが納得してくれたようで助かったわい!手下が言っとったが、徹の奴は昔から何かとフェアな所があってのう。あの約束を・・・知らぬ存ぜぬで反故にすることもできた筈なんじゃが、思い出してしまった以上は、嘘をつくことが出来なくなったんじゃろう。」
助手 「なるほど・・・。」
博士 「ポーカーフェイスが得意そうに見えるがの、あれでも昔から嘘は苦手な奴なんじゃ。奴が嘘をつく時は親指を握りしめる癖があるんじゃよ。」
助手 「そうなんですか~。ボスにも、そんな意外な一面があったんですねぇ。」
博士 「もしかしたら、ワシの方が嘘が得意かも知れんぞ・・・?」
助手 「えっ・・・?」
見習い 「・・・ま、まさか・・・あの感動の思い出話も、実はボスを納得させるための嘘・・・?」
博士 「そんなわけないじゃろう・・・!奴がちゃんと思い出したんじゃから・・・!」
見習い 「ですよねー。」
助手 「あれが嘘だったら、博士酷すぎますよ。」
博士 「さあ、こんなとこでゆっくりしとらんと、草ヒロを見るぞ・・・!」
助手&見習い 「はい!」
 
 
 
 
 
No.015
日産 チェリーバネットライトバン
1990~94年式
用途:物置 場所:畑
博士メモ:よく見るバネットの草ヒロじゃな。・・・これ以上は何も語ることはあるまい。
 
見習い 「ふつーのバネットっすね・・・。」
助手 「まだそっちのアルトの方が珍しいんじゃ・・・。まあ、草滅会から守っただけいいんですけどね・・・!」
博士 「そうじゃぞ!贅沢は言ってられん。1台の撤去を阻止できたということが大事なんじゃからな。しかも、徹が本気ならば、あのアルトは鉄クズにならず、ちゃんとレストアされて生まれ変わるしの。」
助手 「あのボスの事ですからねぇ・・・。いくらフェアーな精神を持っているとしても、僕たちの監視の及ばない内部では好き放題やっているかも知れませんし、案外本当に鉄クズにしてしまうかも知れませんよ。」
博士 「うーむ・・・。そこまではこのワシでもどうだかわからんが・・・あの目は本気じゃった。きっとレストアしてくれるじゃろう。ワシは奴を信じるわい。」
見習い 「カッコいいですね!博士!漢の中の漢ですよ!」
博士 「ホッホッホッホ!上手いこと言いよって~!」
見習い 「それ程でもないですよ~!」
助手 「・・・さてと。アルト・・・いずれ撤去されてしまうんですけど、今は見られるんですし、一応見ておきましょうか・・・!」
博士 「あ、ああ。・・・そうじゃな。」
 
 
 

No.016
スズキ アルト550
1990~94年式
用途:物置 場所:畑
博士メモ:2台も草ヒロがおるのに、ちとこの畑狭すぎやしないか・・・?草ヒロ研究者の立場としてこれを言うのもどうかと思うが、2台も必要だとは思えんのじゃが・・・。しかし、撤去されることになってしまって残念じゃのう・・・。
 
見習い 「うわっ、凄い!」
助手 「どうしたの?」
見習い 「
これ、ただの2代目アルトじゃなくて、特別仕様のジュナですよ!カラードバンパーにボディ同色ホイールキャップ、ブルーのストライプが特徴なんです・・・!」
博士 「確かに、バンのアルトにしてはオシャレだと思ったが、そんな特別仕様があったとは、知らんかったのう・・・。」
助手 「見た目も上品というか、可愛らしい感じだし、女性仕様車的な感じなの?」
見習い 「鋭いですね、先輩・・・!仰る通り、女性向けグレードですよ!オートマがある程度普及してきて、女性ドライバーも増えてきたことで女性仕様を設定することにしたようですよ。」
博士 「そうなのか。女性仕様と言えば、初代ブルーバードのファンシーデラックスが起源と聞いていたが・・・。」
見習い 「そうですよ!色合いが女性らしかったり、オルゴールが付いていたり・・・女性らしい装飾が施されていたんです・・・!」
助手 「それが軽にも設定されるようになったなんて、時代も変わってきたんだねぇ。」
見習い 「ですね~。・・・ところで博士、なんでファンシーデラックスの事は知ってたんですか?」
博士 「それはじゃな・・・ワシが小学生の頃、近所に住んどった綺麗なお姉さんが、初代ではないんじゃが、2代目のファンシーデラックスに乗っておってな。当時は2代目がデビューしたばっかりじゃったからクルマも綺麗で、そのお姉さんも負けないくらい綺麗だったのじゃ。それで、そのお姉さんと共に、ファンシーデラックスも印象に残っておるのじゃ。」
見習い 「なるほど~。それは興味深い話ですね、博士!」
博士 「乗せてもらったこともあるんじゃぞ!だから名前も知ったんじゃ。」
見習い 「・・・つまり、そのお姉さんに、恋してたってことですか!?」
助手 「小学生なのに・・・!」
博士 「・・・違う違う!何を言うとるんじゃ。恋というよりは、憧れじゃ。」
助手&見習い 「またまた~!」
博士 「うるさいうるさーい!!じゃから違うというとるじゃろ!なにゆえ十何歳も年上の女性に恋をしなくちゃならんのじゃ・・・!?・・・ワシにはワシで、同い年の恋人がおったんじゃ!」
助手 「え!?」
博士 「あっ・・・しまった・・・!」
見習い 「ふふふ・・・引っ掛かりましたね~。オレらの誘導に・・・。」
助手 「博士は単純ですね!ハハハ・・・!」
博士 「ぐっ・・・オヌシら・・・卑怯じゃぞ!誘導尋問なぞ・・・!ワシをからかうのも、ええ加減にせい!」
見習い 「さあ・・・そのことに関しては・・・!後で、キッチリ聞かせてもらおうか・・・!真実を吐くまで・・・タップリ取り調べさせてもらうからな・・・!」
(伊丹憲一風に)
助手 「まぁま草田・・・落ち着けって!・・・でもな博士、少しは覚悟しとけよ~?」(三浦信輔風に)
博士 「・・・って、さっきからオヌシらのそのヘンな芝居は何なんじゃ~!?」
助手 「さあ、行きますよ!」
見習い 「博士の恋バナ、楽しみだなぁ~!」
博士 「コラ!ワシを無視するでない!」
 
・・・その後、このアルトだけ撤去されてしまったそうな。  
 
“その後の様子”(ストリートビューではありません)

ご覧の通り、アルトだけ撤去され、バネットのみが残されました。
本来ならばバネットも撤去できたはずなのですが、草研にタイミング悪く見つかってしまったのが運がなかったということです。・・・まあ、あと数年も経てば約束も忘れるでしょうし、撤去してもバレなさそうですがね。
 
つづく(草ヒロ物語2へ)
つづく(草ヒロ“撤去”物語2へ)
 
「このアルトが撤去され、バネットが生き残ったというのは事実じゃ。だがしかし、この物語、そしてこの物語に登場する団体・登場人物はワシを含めてフィクションじゃぞ。実在するものとは、一切関係無いからの。」
「今日はかなり長かったですね!なんでも、7000文字超えて、8000文字近くまで達しているらしいですよ!」
「そうなのか。お前がどうやって調べたのかは知らんが、まあ、そんぐらい長くはなるじゃろう。」
「あのヘンな回想シーンもありましたしね。」
「ヘンななどと言うでない!」
「だって、方言というか訛りが凄いですもん。読みにくくてしょうがなかったですよ。“キャブレェト”とか“スズレェト”とか言っちゃってさ。」
「仕方ないじゃろう。リアルにその時の情景を方言によって再現したほうが分かりやすいと思ったのじゃ。」
「あれどこの方言なんですか?」
「オヌシが今住んでおる所に決まっておるじゃろう!神奈川県西部をはじめとして小大笑市を中心に伝わる、小大笑弁じゃよ!」
「小大笑弁ですか・・・。そんなのあったんですね。ずっと住んでますけど、僕はそんな方言使ったことないんですよ。」
「まあ、大体今つことるのは年寄りだけじゃろうし、国際化の時代でここの方言も廃れていったみたいじゃ。じゃからオヌシが知っている知っていないの境目の世代じゃと思う。」
「現に、博士も使っていませんもんね。博士言葉で喋ってるじゃないですか。」
「・・・ん、ま、まあ・・・そうじゃな。徹の奴も、草滅会で全国的に活動しているうちに方言が消えてしまったみたいじゃし、まあ、そういうもんじゃろう。」

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