トヨタ マークⅡセダン
2000グランデ(E-GX71)
1984~86年式
神奈川県西部にて 2015年5月23日撮影
最近名前が消えてしまったマークXのご先祖様。
中型高級車の定番車種として長い間ヒットしていたロングセラー商品でしたが、その後継車種が別車種と統合されてしまうなんて、時代は変わってしまったものです。あれほど豪勢を極めていたマークⅡ三兄弟のうち二人が消え、果ては最重要人物まで消えてしまうとは、だれが想像できたでしょう。
このマークⅡは5代目の70系ですが、この時代のマークⅡは自家用においてはセダンよりも開放的なハードトップの方が売れていたため、セダンは少し珍しいのです。セダンはタクシーによく使われていたそうな。
オリジナルの状態を保っている素晴らしい個体。オプションでしょうか、白いマッドフラップがカッコいいですね。
交通安全のバッチが貼られていたり、サイドミラーがガムテープで補修されていたりするところに、オーナーさんの愛を感じました。極力長く乗っていこうという考えのようです。
トヨタ マークⅡバンDX(X70系)
1988~97年式
山梨県富士五湖地域にて 2015年3月23日撮影
こちらは、甲府盆地入りする直前の峠道で遭遇したマークⅡ。
先ほど紹介したマークⅡと同じ顔なので、同じ代:70系のバンということなのですが、バンとワゴンは少し特殊でして、80系からはバン・ワゴンが廃止されてしまうということで、バンとワゴンモデルに関しては70系の生産が終了した後でも、暫くの間は作られ続けました。なので、セダンやハードトップに比べると見かける機会は格段に多いです。
この個体は、ドアに屋号が書かれているように、サービスカーとして使われているようで、至極全うな使われ方をしている純粋な商用車でした。このクラスのライトバンは今や完全に消滅してしまったので、重宝する人にとってはこの上なく重宝するのでしょう。