スズキ キャラ(PG6)
1993~95年式
山梨県北部にて 2014年4月20日撮影
バブルの景気・熱気が生みだした、あのトンデモ軽自動車:AZ-1にOEMが存在していたというのは、皆さんご存知でしょうか。
その供給先はというと…2シーター軽スポーツカーが流行っていた当時参入していなかった、三菱か…スバルか…ダイハツか…?
否、ご覧の通り、そのいずれでもないスズキに供給していたのです。名前はキャラ。
AZ-1しか知らない人は、まさかOEMがあったなんて…!と軽い衝撃を受けるかも知れません。
しかし、よくよく考えてもみればそれほど荒唐無稽な話というわけでもないのです。AZ-1のボディはマツダ製であったものの、エンジンはスズキの名機:F6Aを搭載していたのですからね。
…とは言え、OEMの必要性があったかというと、それは微妙。…というのも、スズキはAZ-1よりもヒットして、ビートと軽スポーツカーの人気を二分していたカプチーノを持ち駒にしていたためです。
駆動方式やデザインは全く別物ですが、スズキにしてみればカプチーノだけでも十分お腹一杯状態だったので、あまり売る気はなかったのではないかと思います。その証拠に、このクルマはAZ-1よりも更に輪をかけてマイナーであり、今見掛けることはほとんどありません。
見分け方はエンブレムやリアのステッカーだけでなく、決定的な違いとしてバンパーのフォグランプの有無ものがあります。
一応、AZ-1にもオプションでフォグランプが選べたようですが、今のところフォグランプを付けたAZ-1は見たことがないので、判別目安の一つとして使うのもアリでしょう。