三菱 レオ(LT10)
1959年式
福山自動車時計博物館 2013年8月5日撮影
軽のオート三輪というと、先週紹介したマツダのK360やダイハツのミゼットが有名ですが、実は三菱も軽オート三輪を作っていました。
その名も、レオ。ペットの様に小さくて可愛らしいクルマのため、"三輪ペット"のキャッチコピーで登場したことから、ペットレオという愛称でも呼ばれていました。
タイヤの部分だけフェンダーが張り出したその姿はケサブローやMPミゼットというよりもDKミゼットにより近いスタイルであり、ヘッドライトは丸目のため、ミゼットのMPとDKの折衷案のような見てくれです。
オート三輪市場ではダイハツとマツダに遅れを取っていた三菱ですので、登録車ではもちろんのこと、軽でもミゼットやケサブローよりマイナーな存在になってしまっていたため、現存する車両は非常に少ないです。
僕が現存を把握しているのは、この福山自動車時計博物館の個体と、三菱オートギャラリー、日本自動車博物館の個体、そして個人所有の現役個体の4台です。画像検索にかけたら、更に4台ほど別個体が確認されたので、少なくとも8台は現存しているということになります。