大黒PAで見かけた気になったクルマ、先週はサーブ900をご紹介しました。
今週は何でしょうねぇ?
アルファロメオ ジュニアZ
1969~75年式
大黒PAにて 2015年2月22日撮影
気になったクルマその2は、アルファロメオジュニアZでした。
旧車のアルファロメオと言えば、定番はジュリアやスパイダーといったところですが、ジュニアというマイナー路線気味のものもそれなりに見かけます。確かに、ジュリアもスパイダーもカッコいいんですが、僕にとってこのジュニアはもっと魅力的に感じるのです。
逆三角形の意匠は紛れもなくアルファロメオそのものなのですが、漂っている雰囲気が明らかに他の旧型アルファとは異端そのもの。端くれものというか、グレたアルファロメオというか、我が道を行っているというか…デザインが一線を画しているのですよね。3ドアハッチバッククーペと呼ぶべきボディや、こちらを睨みつけるような鋭い眼光、ヘッドライトとグリルを一遍に覆うカバー…うーん、カッコいい…!
いつかの旧車イベントで初めてコイツを見た時は、その一匹狼的な雰囲気に一目ぼれしたものです。
数多くの歴代アルファロメオの中でも、TOP3に入るほどに好きなデザインです(他のTOP3候補は、155,SZ,ジュリア952)。
…異端な雰囲気を感じ立ったのはそれもそのはず、このジュニアZというアルファロメオは、ザガートによってデザインされたものでした。ジュニアZの"Z"とは、ZagatoのZだったというわけですね。
ジュリアGTをベースに、ザガートがデザインした独特なボディを被せたものです。これまでのザガート仕様のアルファはレース用に開発されたものだったので、スパルタンなクルマでしたが、ジュニアZは街乗り用のスポーツカーとして開発された為、使い勝手は比較的よく、走りもマイルドだったとか。