大連載計画PartⅪの記事では、このシリーズは全6回の予定としていましたが、なんだかんだで紹介したい車種が増え、第9回まできてしまいました(汗)。今回をもってこのシリーズは終了となります。
また、この引き伸ばした分の皺寄せは次回のシリーズ:“道志・秋川ドライブ”へと押し寄せてきます。…つまり、元々全7回の予定だったシリーズが全4回に縮小されるということです。…というわけで、よろしくお願い致します。
さて、ラストを飾るのは…お昼ご飯をココイチで食べて満腹になっているときに発見した、マイナー外車。
お腹一杯になってちょっとおネムになってきた頃ですので、いい刺激となりました。
MG ZT
2001~05年式
埼玉県にて 2016年7月17日撮影
ローバー 620SLi
1993~99年式
埼玉県にて 2016年7月17日撮影
産業革命を引き起こし、産業の中枢国として栄えた英国。産業の進歩を表す度数の一つと言える自動車産業もかつては盛んでしたが、他の欧州の国の自動車が世界へと進出して来たり、日本の自動車が世界へ進出してきた影響で、イギリスのクルマはだんだん影の薄い存在に…。
今やイギリスの自動車で名を残しているメーカーと言えば、スポーツカー・GTカーがウリのロータス、アストンマーチンと、高級車がウリのジャガー、ロールスロイス、ベントレーといった、ニッチなジャンルのクルマを作っているメーカーのみとなってしまいました。大衆車をメインに製造していたMGやローバー、モーリスやオースチンなどは倒産するなり合併されるなりして完全に蚊帳の外へ。
今回紹介するのは、そんなすっかりマイナーになってしまったMGとローバーの自動車です。
1台目のイギリス車は、MGのZTというミディアムクラスのセダン。日本で見かけるMG車の中では一番多いと思われ。うちの近所にも現役の個体が1台います。00年代頃のMGはみな異形ライトを改造した変則丸目4灯ライトを採用しているようです。
続いて2台目のクルマは、ローバーのミディアムクラスを担う600系。ちょうどZTと兄弟のような関係にあたります。ただ、ひと世代こちらの方が古いので、ちょっとこちらの方が古臭くぼろっちく見えますね。それでも格調高く落ち着いていて品があるように見えるのは、さすが紳士の国:イギリスのメーカーがデザインしたクルマといったところでしょうか。
ここはどうやらイギリス車をメインに扱う整備工場だったらしく、壁に掲げられたローバーとMGとMINIの看板が色褪せ剥げているのが、イギリス車の現在を表しているようで皮肉なものです。
お知らせ
冒頭でも述べましたが、当シリーズは今回を最後にして終了となります。
来週の月曜日以降は毎週“道志・秋川ドライブ”シリーズを連載していきますので、宜しくお願い致します。