火曜日は、PartⅪで紹介した“九州自動車歴史館”を訪れた2日後、鉄道研究部の鉄道旅行の解散後に訪れた“日本の名車歴史館”の旧車たちを紹介していきます。題して、『ぶらり博物館めぐりの旅 in 九州 【後篇】』です!
海ノ中道国立公園の中にあるくせして、この夏休み真っただ中の8月4日だというのに、来客はころころ一人という、あまりに寂れた色んな意味でちょっと不安になってくるような博物館でした(そもそも、公園自体に人が全然いなかったような。。。)が、寂れて潰れていくにはあまりに勿体ないほどのボリュームとクオリティで、僕を楽しませてくれました。
皆さんも、この記事を読んで、好きなクルマがあったとしたら一度は訪れてみることをおススメします!
今回は、やはり最初は日本最大手自動車メーカーである、トヨタのクルマを紹介していきましょうかねぇ!
王者メーカー:トヨタの中でも、王様というべき地位のあのクルマ。トヨタの中で王冠を被ることが許される唯一のクルマ。
…もう、分かりますよね。
トヨタ トヨペット・クラウン
1900 デラックス(RS31)
1961年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
今も昔も、日本の高級セダンを先頭に立って引っ張っていくリーダー:クラウンです!
このクラウンは日本の名車歴史館へと続いていく階段の入り口に展示されていたもので、これに関してはタダで見ることが出来ます笑
屋根付きとはいえ屋外展示ですが、ちゃんと手入れが行き届いているのか王者の風格を感じさせる綺麗さを保っておりました。
この初代クラウンは、ライトへ続くフェンダーの先っちょがシャープになっている後期型。
また、グリルや王冠マークのデザイン、"TOYOPET"エンブレムのデザインから、後期の中でも最終のモデルと分かりました。年式は、お手製プレートに示されているようにS36年式とのこと。ちなみに、展示車両全てにこのプレートが付いています。分かりやすくってイイ!
初代クラウンと言えば、黒や水色のイメージが強いのですが、このような黄緑色もあったのですね~。
初代クラウンにはお堅~いイメージがあったので、正直意外でした。こういうレアなカラーのクルマがも平然と展示してあるのもポイント高いです。
トヨタ トヨペット・クラウン
1500 デラックス(RS21)
1959年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
館内にも初代クラウンが展示されておりました。しかも、色違いではなく年式も異なります。
グリルと王冠マークと"TOYOPET"エンブレムを見ていただければ分かるでしょうが、先ほど紹介したクラウンとはデザインが若干異なります。これが後期型の前期型と呼ばれるもので、S34年式のクラウンです。
黄緑色ほど意外性はありませんでしたが、アイボリーというのも初代クラウンのイメージとはかけ離れていたものだったので、僕の目には新鮮に映りました。しかもよくよく見ると…ルーフ&ピラーがダークブラウンになっているではありませんか!実は2トーンカラーだったようです。本当にこんな色が用意されていたのでしょうか。。。
当時モノの車検シールがそのまま残っているのが、嘗て現役であったことを容易に想起させてくれていいですねぇ。
トヨタ トヨペット・クラウン
2000 デラックス(MS41)
1967年式
日本の名車歴史館にて 2014年8月4日撮影
お次は2代目クラウン。
この博物館、車種が豊富なのは勿論なのですが、同じ車種でも複数の世代にわたって展示されているのも多く、“日本の名車歴史館”の名に恥じない程度に日本の名車の歴史を学ぶことが出来ます。クラウンは2代目まで展示されていたので、今日はこの個体をもって〆です。
2代目クラウンの中でも、グリルの形状が大幅に変わった最終型。
グリルのデザインからすると2000ccのエンジンを搭載したデラックスと判断できます。ホイールはメッシュタイプにカスタムされており、当時のオーナーさんの様子を偲ぶことが出来ましょう。