今回は、欧州の旧車・ネオクラ車を2台ご紹介します。
シトロエン CX
1974~85年式
神奈川県西部にて 2015年4月19日撮影
シトロエンどころか、自動車史に残る歴史的な名車であるDSの後継として満を持して登場したのが、このCX。前期型です。
細部のデザインはDSと全く異なるものの、宇宙船のように薄っぺらく流麗な全体的なフォルムはまさにDS。正常進化と呼べるデザインの変更と言えます。リアタイヤは相変わらずスパッツでカバーされているという変態的デザイン。
もう40年以上前の大昔のクルマのはずなのに、未来からやって来たように感じる新鮮さはシトロエンならではです。シトロエンの過去の名車たちはどれもこれもヘンクツ(誉め言葉)なクルマばかりで、見ていて飽きが来ませんね。
フォルクスワーゲン 1303
1973~74年式
神奈川県西部にて 2015年4月19日撮影
“ラテン系・高級車・変態”な、おフランスのシトロエン・CXとは地で対極を行く、“ゲルマン系・大衆車・堅実”な、ドイッチュのフォルクスワーゲン・ビートルをご紹介します。
勤勉で合理主義的な国民性があるドイツ人らしく、とにかく合理化された作りになっているビートルですが、見た目は可愛らしいものが出来上がりました。今の感覚で合理化を突き詰めるとゴルフのようなカタチになってしまいますが、ビートルの原形が開発された当時はこれがスタンダードだったのです。
フロントウインドウが湾曲型で且つ、ウインカーがフェンダー上にあることから、1973~74年の間に製造された比較的後期のモデルであることが分かります。