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Channel: ころころな趣味。
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ぶらり博物館めぐりの旅 in 九州 【後篇】(11)

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トヨタ トヨペット・コロナ(ST10)

1959年式

日本の名車歴史館にて 2015年8月5日撮影

 

ダルマのようなまん丸のデザインが可愛らしいダルマコロナこと、初代コロナ。

トヨダAA型やクラウン、マスター、etc…どちらかと言えば高級寄りのクルマばかり開発していたトヨタが、トヨペットSAで失敗した大衆車市場に食い込もうとして開発されたクルマです。

オースチンのノックダウン生産により獲得したノウハウをふんだんに利用した日産の大衆車:ダットサンに対し、コロナの方はあまり開発費をかけることができなかったためか出来はダットサンよりも悪く、大衆車市場でのブランド力も日産に比べて弱かったためか、あまり売れることはありませんでした。

ダルマコロナと言えば、“こち亀”の大原部長の愛車として何度か登場したことがあるのを覚えています。部長の愛車、ダルマコロナだけでなく、ベレルだったり日野ルノーだったりしたときもあり、部長の愛車がネタにされる話も色々ありました…。ベレルが両さんの手によってメチャクチャに改造されたエピソードが好きでした笑

 

 

 

トヨタ トヨペット・コロナ

1500 デラックス(RT20-D)

1963年式

日本の名車歴史館にて 2015年8月5日撮影

 

今度は2代目コロナ。

初代に比べると、さすがはトヨタ、ライバルをお手本にしてクオリティがかなり上がりました。海外にティアラという名前で輸出されるようになったほどです。

しかし、日産側も指をくわえて見ているだけには終わりません。急進化したコロナに負けじと、ダットサン乗用車を大幅に改良した名車:ブルーバードを開発したのです。これがいわゆる、ブルーバードとコロナの販売競争:“BC戦争”の発端です。

第一回戦は惜しくもブルーバードの勝ちとなってしまいましたが、コロナも初代に比べたら圧倒的に売れたので、このモデルチェンジは成功と言ってもいいでしょう。今でも稀ではありますが、見ないこともありませんしね。

 

 

 

 

 

トヨタ トヨペット・コロナ

デラックス(RT40-D)

1968年式

日本の名車歴史館にて 2015年8月5日撮影

 

BC戦争第一回戦では惜しくも日産に敗れてしまったトヨタですが、“カイゼン”のトヨタがこのまま負け続けを受け入れるわけはありません。ライバル車両を徹底分析し、ライバルに勝つための性能やデザインを考えに考え、終にバリカンコロナと呼ばれる3代目コロナの開発に漕ぎつけました。

奇しくも第二回戦で投入されたブルーバードは、あの尻下がりボディの410ブル。デザインをこねくり回して良かれと思ってデザインしたあのデザインが、思ったより不評だったのです。そうはいっても310ブルよりは販売台数は増加したものの、コロナに比べれると結果は惨敗。

現在でもバリカンコロナの方が良く見かけることから分かります。イベントでも、博物館でも、草ヒロでも、バリカンコロナは本当によく見かけますね。


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