皆さんこんにちは!
2019年も残すところあとわずか…あと半日ですね。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
2017年3月にブログ更新を復活してから、もうそろそろ3年が経とうとしています。
私ころころも、つい最近まで大学に入学したばかりだと思っていたら、あれよあれよという間に大学三年生。
来年からは研究室に配属されて研究者のタマゴとして研究活動に勤しんでいく身となります。大学入学直後はそんなことは遠い未来の出来事で、まだまだいくらでも時間があると思っていたものですが、本当に時の流れは速く、あっという間にやってきてしまいました。
…というわけで、来年からは気持ちも新たに、頑張っていきたいと思います!
このブログも、もしかしたら多忙により更新できなくなってしまいますが、草ヒロの記事を書くのは楽しいので出来る限りは続けていきたいと思っています。
…さてと、前置きはこれくらいにして。
さて本日開催されますのは、草ヒロアワード2019の本編です!
なんとか10個の賞をひねり出しました!賞の詳細については、【予告編】をご参照ください。。。
大がかりな探索は2回しか行っていないので、昨日のメーカー別アワードは物足りない感じでしたが、10種類の賞を作り出せたということは、それほど色々なバリエーションの草ヒロが得られたということでしょう!!
まずはサビ自慢で賞。
とくと、ご覧あれ~!
1.サビ自慢で賞
荷車
年式不明
山梨県甲府盆地にて 2019年3月30日撮影
荷車:人力で動く荷物を運搬するための車。
またの名はリヤカー…。
なんとビックリ、初っ端から自動車ではないものが出てきましたが…草ヒロは草ヒロですから!
今年撮影した草ヒロたちの中で「これぞ!錆自慢の草ヒロだよなァ~!」と言えるような個体がこれ以外なかったので、ちょっと苦しさはありますが、荷車の草ヒロに『サビ自慢で賞』を授与します。
錆びていないような領域がホイール以外見当たらないほど錆に錆びています。いくら雨曝し吹曝しの環境にあるとはいえ、ここまで錆びるということはかなりの長い期間放置されているのでしょう。
物置としても使われておらず、枯草の絡まったオブジェのようになった荷車はもはや芸術作品。この調子でホイールも全て錆びるように頑張っていただきたいですねぇ!
2.朽ち過ぎで賞
ダイハツ ハイゼット(L35V)
1961~63年式
山梨県甲府盆地にて 2019年3月30日撮影
『朽ち過ぎで賞』は、ブロ友さんが教えてくださったこのクルマが受賞!
お顔がゴッソリ消えていますが…車種は一体なんでしょう?
この写真を見ただけで車種が分かった人には敬意を表したいと思います。
正解はすぐ上に書かれているように、初代ハイゼット。
僕はテールランプを見て初めて車種が分かりました。このアングルだけでは、恐らく初代ハイゼットだとは一発で分からないでしょうね。
相当長い間放置されていることで、果樹園の薬害や風雨に晒される期間が長くなり、一見すると車種判別不能なドイヒーな状態になってしまうのでしょう。
サイドガラスの形状から、初代ハイゼットの中でも生産期間の短い前期型だということも分かりましたが、ここまで崩壊していると嬉しさもあったものではありません。
「確かに初代ハイゼットを見つけられたのは嬉しいけど…ウ、ウ~ム…」とつい唸ってしまうような、複雑な心情になる草ヒロでした。
朽ち方としては、『朽ち過ぎで賞』を文句ナシに授与できるほどハイレベルなのですがね。
3.美白で賞
ダイハツ ミラ
Rタイプ(ターボ)(M-L55V-DMPT)
1983~85年式
山梨県甲府盆地にて 2019年3月30日撮影
『美白で賞』は初代ミラが受賞しました…!
『美白で賞』は状態の良い草ヒロであれば色は問わないので、茶色い草ヒロでも状態が最高に良ければ美白で賞は受賞できますが…今回受賞したミラは正真正銘の美白ちゃんです。
文字通りの美白。美しいくらいに真っ白なボディ。
特別仕様で真っ白なのかと思いきや、リアバンパーはそのまんま。
すなわち塗り直したという可能性が生じますが、それでも美白なことに変わりはありません。
これからはリアバンパーまでも白く塗ってもらい、ホンモノの“美白”を目指していってもらいたい所存です!
…ちなみに、賞の内容とは全く関係ありませんが、このミラ…なんとターボモデルでした。
初代のターボはかなり珍しいです。
『実はこれ珍しいんですよ賞』がもらえるレベルですが、ちゃんと別の草ヒロが受賞しておりますのでご安心を。
4.まだまだ元気で賞
いすゞ ビークロス(E-UGS25DW-S)
1997~99年式
山梨県甲府盆地にて 2019年3月3日撮影
『まだまだ元気で賞』は、このクルマがノミネート。
何やらみょうちきりんな見てくれのクルマですが…車種が分かる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
リアには“ISUZU”と書かれてはいるものの、全く古臭く見えない革新的なデザイン…まさか、いすゞが新型のSUVを出したのか…!?
…いえ、違います。
これはビークロスという、20年以上も昔にいすゞが開発し世に出したSUVです。
総販売台数は聞くところによると2000台にも満たないという…当時から既にキワモノ扱いされていたクルマ。
そのデザインは、現代でも通用する…否、現代のデザインですら陳腐なものに見えてしまうほど未来的で素晴らしいものに仕上がっております。この画像だけでは分かりませんが、フロントやサイドも「そうくるか…!」と言いたくなるほど挑戦的なデザイン。
下半身は全て樹脂製、スペアタイヤはリアゲートに埋め込まれているなど…この画像だけでも明らかに尖ったデザインのクルマだということはお分かりいただけるかと思います。
ビークロスの見た感じの印象は、泥土を蹴散らしながらオフロードを豪快に走るというよりも寧ろ、未来世界の透明チューブの中を浮揚しながら走っているような姿が思い浮かんでしまうものですが、見かけによらず走りはかなり本格的。
“オフロードを走れなさそうでやっぱり走れない”、最近流行りのなんちゃってSUVなど屁でもありません。そこはさすがのいすゞクオリティ。
90年代にSUVブームがやってくる前から本格派RVを扱ってきたいすゞの矜持を感じます。
賞とは関係なく、ビークロスについてついアツく語ってしまいましたが…いすゞが日本における乗用車の販売から撤退した現在、いすゞの乗用車をメンテナンスしてくれるディーラーがない中、未だにこんなに綺麗に頑張り続けているビークロスを見つけておいて、『まだまだ元気で賞』を与えない理由がありません!
オーナーさんへの敬意も添えて、陰ながらまだまだ元気で賞を贈呈したいと思います…!
これからもお元気で!
5.実はこれ珍しいんですよ賞
ダイハツ アトレー 4WD LXターボ サンルーフ
ホワイトパック(M-S66V-MFZSHT)
1986年式
山梨県甲府盆地にて 2019年3月30日撮影
『実はこれ珍しいんですよ賞』、去年の受賞車は最近紹介したばかりの限定まゆげアトレーでしたが、今回も懲りずにまゆげアトレーです!
実は今年も、古来からのブロ友であるまゆげさんと山梨の草ヒロ巡りをしまして…その時に撮影したもの。
コレはかのRVスペシャルⅡと同じくらいレアな特別仕様で、“ホワイトパック”というお名前です。
ベースとなっているのは、あの世にも珍しいアトレーLXターボ。
ただでさえ珍しいモデルがベースになっている限定車となると…なんだかめまいがしてきますネ。
ちなみに、ホワイトパックはこれまで3タイプ発売されており、このデザインのストライプを付けているのは1986年の1月~2月という極僅かの期間しか発売されなかった'86春季限定モデルです。
バンパーからミラーからグリルまで…全てが真っ白に塗装されており、その代わりとしてか、前期型のアトレーのようにCピラーがブラック塗装されています。また、窓ガラスはブロンズコーティングが施された高級感のあるものが装着されており、デザインホイールも標準装備。
いやはや、去年に引き続き今年もこんな珍しいまゆげを見ることができるとは…。
これもひとえに、この個体のありかを教えてくださったブロ友さんのおかげです!
本当にありがとうございましたm(_ _)m
6.灯台下暗しで賞
マツダ ランティスクーペ
Type G 1800(E-CBA8P)
1993~96年式
神奈川県西部にて 2019年9月18日撮影
『灯台下暗しで賞』は、マツダが業績不振の頃にひっそりと世に出てひっそりと消えていった、ランティスというクルマが受賞です。
コレは探索中に発見したものではなく、ある用事があって某所へチャリで向かっているとき…交差点に差し掛かったところ、なんとなしに気が変わり、まだ走ったことのない裏路地を通って目的地まで行こうと思って通ってみたら放置されていたランティス発見したという…ウソのようなホントの話。
もうとっくのとうに全て探しつくしたと8年ほど昔から思ってきた地元。
5.5年ほど前から4.5年前にかけて、『地元のネオクラを探せ!』シリーズが頻発するほど徹底的に地元をローラーして、洗い浚いネオクラを捕獲したものとばかり思っていましたが、令和の世でもまだ発見できるとは本当に思ってもみませんでした。
車種もよりによって滅多に見られないランティスですし…神様のイタズラとしか思えないくらい驚いた発見です。
この時は探索していたわけではないため、遠くの方からスマホのカメラでササっと撮影しただけではありますが、なにも取らずに『またいつか来よう』と思うよりはマシ。これのために何度辛酸を嘗めたか分かりませんからねぇ。さすがに勉強しました。
まだ再訪問していませんが、一応こうして写真には残してあるため、最悪撤去されても許せます。
7.お久しぶりで賞
ダイハツ クオーレ
3ドア MGX(E-L55)
1982~83年式
山梨県甲府盆地にて
上:2019年3月30日撮影 下:2012年3月30日撮影
参照:青春18きっぷの旅~2012年春~(23)
ご無沙汰期間:7年と0日(2556日)
ホンダ アクティストリート
ハイルーフ(J-VD)
1981~82年式
山梨県甲府盆地にて
上:2019年3月30日撮影 下:2012年3月30日撮影
ご無沙汰期間:7年と0日(2556日)
『お久しぶりで賞』は、まさかのダブル受賞!
…それもそのはず。この二台は同じ廃屋の周りにいた草ヒロだからです。
2台とも紹介済みですので、アクティの前にサニーエクセレントが眠っていることを知っている読者さまもいらっしゃるでしょうが、そちらは今回撮影しておりません。なので、トリプル受賞はならず。
…今思えば、『あんときサニーも撮っておけばよかったなァ。。。』と後悔していますが、次来た時に撤去されていたとしても後の祭りです。
かれこれ7年経過してみると、年が違うだけで全く同じ日付に撮影したのにも関わらず(これは狙ったわけではなく、リアルガチの偶然でした)、クオーレがここまで草に埋もれてしまっているのを見ると、相当土地の荒廃が進んできているようです。
草ヒロトリオが放置されている家も、7年前の時点で既に廃屋っぽかったですが、現在は更に荒れています。
このまま草ヒロたちと共に忘却の地でゆっくりと寿命を迎えることでしょう。。。
8.棚ぼたで賞
日産 ダットサン・キャブスター
1500 ライトバン DX(VPA321DA)
1971~73年式
山梨県甲府盆地にて 2019年3月30日撮影
『棚ぼたで賞』はキャブスターが受賞。
キャブスターを見つける前に発見した草ヒロというのは…
ア・レ!
草ヒロ界のド定番車種:アクティストリート(しかも例の小豆色)でした。
アクティストリートを遠くから見つけて、近づいてみるとキャブスターなどという大物がいたのですから、それはもう驚きましたね。
僥倖というのはまさにこのこと、“棚からぼたもち”ってこういうことを言うのかと実感できました。
もし、アクティストリートを見つけていたとしても「別に珍しくもないから撮らなくていっか。」…などとのたまってスルーしていたら、キャブスターにも出会えなかったと思うと…やはり珍しくない草ヒロもちゃんと敬意を払って撮影しなければと思いますね。
このアクティストリートは、草ヒロ趣味人が本当に草ヒロが好きで活動しているか、ただの物珍しさだけで活動しているかがわかる試金石と言えるでしょうねぇ。
…僕もこの個体の発見を教訓に、肝に銘じていかなければならないと思いましたワ。
9.劇的ビフォーアフターで賞
BEFORE
『劇的ビフォーアフターで賞』は、このキャロルが受賞です。
(参照:『R299&彩甲斐街道ー雁坂みち&青梅街道ー大菩薩ラインドライブ(6)』)
これはビフォーの様子。
どこがどうリフォーム(?)されたかって…?
百聞は一見に如かず。匠(?)が仕上げた驚きのリフォームを是非、ご覧に入れましょう!!
AFTER
マツダ キャロル 360
2ドア スタンダード(KPDA)(右)
1966~70年式
マツダ キャロル 360
2ドア デラックス(KPDA)(左)
1966~70年式
山梨県甲府盆地にて 2019年3月30日撮影
♪~チャララー ララーララー ララーラララーラーラーラー チャララーラーラーラー ララーラーラーラーララ~♪(例のあの曲)
…なんということでしょう!
キャロルのお隣に、瓜二つのキャロルが寄り添っているではありませんか。
グレードは、スタンダードから高級感の溢れるデラックスにグレードアップ。
匠の粋な計らいによって、キャロルの足元には可愛らしい紫色のお花が。
これでもう、冷たい風が吹きすさぶ冬でも、真っ暗闇の夜中でも、寂しく辛い思いをすることなく、草ヒロ生活を歩んでいけることでしょう。
これほどの素晴らしいリフォームが施された草ヒロには、劇的ビフォーアフターで賞を贈呈いたします。
果たして、キャロルたちには喜んでいただけたのでしょうか…!?
♪~チャラーラララー ラーラーラーラーラー~♪
10.ベストカップルで賞
トヨタ スターレット
ターボS(E-EP71-PGMST(P))(手前)
1988~89年式
三菱 ミニキャブW
三方開 スタンダード(T131HS)(奥)
1975~76年式
山梨県甲府盆地にて 2019年3月30日撮影
『ベストカップル賞』は、『劇的ビフォーアフター賞』を受賞したキャロル…と見せかけての、“辛口ターボ”こと71スターレットターボ後期型と、ミニキャブW後期型のカップルであります!
ジャンルはホットハッチと軽トラ、メーカーはトヨタと三菱、年式は70年代と80年代という…なにからなにまで共通点のない、ある意味ではデコボコなカップルでありますが、そんな2台が同じ畑で物置草ヒロとして佇んでいるというシチュエーションが素晴らしいですねぇ!
友達付き合いならともかく、ケッコンを前提に付き合うのならば、似たもの同士よりも趣味も性格も全然違う人間の方が長続きするといいますし、そういう意味でもこのカップルはお似合いだと思います(何の話だ…)。
それに…
「ウフフ~捕まえてごら~ん」
「待て待て~こいつ~」
上2枚の写真を見てると…なんだかカップルが浜辺で追いかけっこしているようなベタな光景にオーバーラップしませんか?
…しない?
僕はしたので『ベストカップル賞』をこの組ヒロに贈呈いたしました!
…以上をもちまして、草ヒロアワード2019、今年も無事に終了となりまーす!
こんな冗長で稚拙な記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
…ところで、昨日と今日の草ヒロアワード受賞車で、皆さんが気になった草ヒロはありますでしょうか?
来年はそんな感じの素敵な草ヒロと出会えるといいですね!
それでは、よいお年をお迎えください!
また来年、お会いしましょう!
? 「コロニー!」
…は…?
? 「来年こそは『草ヒロ物語3』をやってくれるんじゃろうな?」
あらもう所長ですかー、あなたもひっつこいですね~。ちゃんとやりますから安心してくださいな。
博士 「フン。ならよいが、あれから4か月ほど経ったんで念のため確認しておいたのじゃ。」
年始に大連載計画を発表しますんで、そのときに『草ヒロ物語3』についてもお話ししますから!
博士 「ホッホッ…!そうかそうか。これは悪かったの。」
? 「博士、せっかくキリのよく終わりかけたというのに、あなたのせいで中途半端になってしまいそうですよ!」
そうだそうだ!草川助手の仰る通り!
博士 「おっと、これはすまなんだの。ちゃんと『草ヒロ物語3』をやると分かった以上は、ワシがこの場を締めなくてはの。」
助手 「お、さすが博士…!珍しく素直ですね!」
博士 「『草ヒロ物語』、読者の諸君は楽しめておるかのう。コロニーのやつが勝手気ままに考案した物語が第二期まで続いてしもうたようじゃが、次は第三期が始まる予定じゃ。普通のシリーズが見たいという諸君もおられると思うが、ここはひとつ、草ヒロを紹介する新しいカタチの一つとして、温かく見守ってほしいもんじゃ。」
助手 (博士が割とマトモなこと言ってる…)
博士 「…コロニーのやつも、なんとかして面白くする工夫はしとるじゃろうし……確か、『4』で新キャラが出るそうじゃの。」
ハイそうです…!草滅会に新入りが来ますね。『草ヒロ撤去物語2』のエピローグで、詳細不明の状態ですが出てきました。
博士 「なぜワシら草研によこさん!…と、言いたいところじゃが、ワシらだけ新キャラがどんどん増えてもしょうがないじゃろうし、新キャラのおかげでマンネリ化も防げそうじゃわい!」
助手 「『4』は次々回作なんでまだですけど、『3』でもボクたち側には新キャラが入ってきますもんね。」
博士 「そうじゃ。あやつらの登場によって、一体どのような化学反応が起きるか見ものじゃ。ここまで読んでくださった諸君、このような茶番に付きおうてもろてすまんの。どうかよいお年をお迎えくだされ。『草ヒロ物語』をどうぞよろしくお願いしますじゃ。」
ボス 「まったく徹の言うとおりだな。無論、『草ヒロ“撤去”物語』もお忘れなきよう…!」
上田&山中&秘書 「お忘れなきよう!」
一同 「…では、よいお年を!」
お知らせ
博士も触れていた、『3』ではなく『4』で登場予定の草滅会の新キャラ。
年明けの大連載計画の発表時に、イラストを添えてごく簡単にキャラ紹介を行いたいと思います!
『4』で登場するのは以下の4名です!
まだシルエットしか明かせませんが、みな個性豊かで魅力的なキャラですので、お楽しみに!