―――AM 6:00 草ヒロ研究所玄関にて―――
博士 「よーし!全員おるなー!?」
助手 「じゃあ、出発しましょう!」
博士 「そうじゃな。」
笛吹 「やったー!」 清里 「ゴー!」
助手 「じゃあ、出発しましょう!」
博士 「そうじゃな。」
笛吹 「やったー!」 清里 「ゴー!」
助手 「…いやぁ、誰も集合時間に遅れなくてよかったですねぇ、博士。」
博士 「そうじゃな。前回の探索会議では“誰かさん”が寝坊しおったが、今回は時間通りにちゃんとおるしの。」
見習い 「博士~、その話はもういいじゃないですか~。まだ蒸し返すんすか?」
博士 「うるさい!遅刻はあってはならんのじゃ。今度の新入り達は探索会議にも探索当日にもちゃんと遅れずに集まってくれたぞ。中々見込みがありそうじゃのう。」
博士 「そうじゃな。前回の探索会議では“誰かさん”が寝坊しおったが、今回は時間通りにちゃんとおるしの。」
見習い 「博士~、その話はもういいじゃないですか~。まだ蒸し返すんすか?」
博士 「うるさい!遅刻はあってはならんのじゃ。今度の新入り達は探索会議にも探索当日にもちゃんと遅れずに集まってくれたぞ。中々見込みがありそうじゃのう。」
見習い 「もーいーですよ!どうせオレなんか…!」
助手 「まあまあ草田くん…」
小布施 「おいおい、いつになったら出発するんですかー?早くしないと、探索時間が無くなっちまいますよ。」
博士 「おお、スマンスマン。オヌシはいの一番に早く来おったし、やる気はかなりあるようじゃの。感心じゃ。…草岡、早くクルマを出すのじゃ!」
助手 「はいはーい。用意はこっちに出来てますよ~。じゃあみんな、どんどんクルマに乗ってねぇ。」
笛吹・清里 「はーい。」
助手 「まあまあ草田くん…」
小布施 「おいおい、いつになったら出発するんですかー?早くしないと、探索時間が無くなっちまいますよ。」
博士 「おお、スマンスマン。オヌシはいの一番に早く来おったし、やる気はかなりあるようじゃの。感心じゃ。…草岡、早くクルマを出すのじゃ!」
助手 「はいはーい。用意はこっちに出来てますよ~。じゃあみんな、どんどんクルマに乗ってねぇ。」
笛吹・清里 「はーい。」
助手 「じゃあ、出発します!」
笛吹・清里 「お願いしまーす!」 小布施・飯田 「お願いします…!」
見習い 「うわー、これが先輩のエルグランドなんですね~。俺、先輩のクルマ見るの地味に初めてな気がします。」
助手 「そっかぁ。…まあ、前回の探索は草田くんのキャンバスだったし、前々回の探索は所長のカリーナだったもんね。」
小布施 「しっかしまぁ、初代エルグランドなんて、もう滅多に見ないよなぁ。オレ久々に見た気がするぞ。」
助手 「そっかぁ。…まあ、前回の探索は草田くんのキャンバスだったし、前々回の探索は所長のカリーナだったもんね。」
小布施 「しっかしまぁ、初代エルグランドなんて、もう滅多に見ないよなぁ。オレ久々に見た気がするぞ。」
飯田 「そうですね。こんなネオクラ車に乗れるなんて、貴重な体験です。俺すっごいワクワクしてます。」
助手 「飯田くんはネオクラが好きなんだね。」
飯田 「えぇ。…まあ、クルマだったら何でも好きなんですけどね笑」
清里 「そんな古いクルマをこんなキレイな状態で乗っているなんて、助手さんって、クルマを大切になさってるんですね!」
助手 「え?…ま、まあねェ。…子供がよく乗るから車内は生活感あるけど、掃除はきちんとしてるから、清潔感は保ってるつもりだよ。」
笛吹 「助手さんのおかげでこんな大人数なのに一台のクルマで済むって、すごく有難いです!」
助手 「いやいや~どういたしまして~笑」
博士 「ほう、オヌシ。もしや、後輩からの人気集めのために自分のクルマを出したのかの?」
助手 「違いますって笑 …いずれにしろ、7人とかいう大人数で移動しようと思ったら、もう僕のクルマしかないじゃないですか。」
小布施 「草岡さん、車出してくれるのは有難いんですけど、こんな大きいクルマで草ヒロ探せるんですか?」
博士 「おっ、オヌシ。新入りのクセになかなか鋭いことを言いよるではないか。ワシも密かに、こんな図体のデカいクルマで草ヒロ探索はどうするんじゃと思っとったところじゃ。」
助手 「ぐっ…た、確かにそうですね。」
見習い 「レンタカー借りるのも、ちょっと面倒でお金もかかりますしね~?」
助手 「うーん…そうだなぁ…。」
飯田 「あの…ちょっと考えたんですけど…甲府盆地の駅にレンタサイクルを借りられるところがあれば、それを利用すればエルグランドどころか、クルマすら入れない狭い果樹園地帯でも探索できるんじゃないですか?」
小布施 「おー、飯田ぁ!おめェなかなかいいこと言うじゃねーか!」
笛吹 「ゆうくんさっすがぁー!」
博士 「そうじゃ!レンタサイクルじゃよ!…自転車を使えば、どんなクルマよりも機動力は優れておるし、どこへだって入っていける。山梨の果樹園地帯は広いからの。行動範囲は狭くとも充分探索できるはずじゃ。でかしたぞ、オヌシ!」
飯田 「いえいえ…。」
見習い 「博士!甲府盆地調べてみたら、『山梨市駅』と『塩山駅』と『石和温泉駅』の前にレンタサイクルを借りられるところがあるみたいっすよ!」
博士 「おぉー、そうかそうか。そいじゃぁその中のどこがいいかのう。」
清里 「えーっと…ってなると~。…やっぱり、果樹園が密集しているところにちかいレンタサイクルがいいですよね。」
笛吹 「そーそー!…だから、山梨市駅が良いんじゃないですか?わたし、旅行で山梨に行ったとき、山梨市駅周辺は都会でも、すぐに果樹園地帯が広がっていて、地形も平坦だったんです。」
清里 「そんな古いクルマをこんなキレイな状態で乗っているなんて、助手さんって、クルマを大切になさってるんですね!」
助手 「え?…ま、まあねェ。…子供がよく乗るから車内は生活感あるけど、掃除はきちんとしてるから、清潔感は保ってるつもりだよ。」
笛吹 「助手さんのおかげでこんな大人数なのに一台のクルマで済むって、すごく有難いです!」
助手 「いやいや~どういたしまして~笑」
博士 「ほう、オヌシ。もしや、後輩からの人気集めのために自分のクルマを出したのかの?」
助手 「違いますって笑 …いずれにしろ、7人とかいう大人数で移動しようと思ったら、もう僕のクルマしかないじゃないですか。」
小布施 「草岡さん、車出してくれるのは有難いんですけど、こんな大きいクルマで草ヒロ探せるんですか?」
博士 「おっ、オヌシ。新入りのクセになかなか鋭いことを言いよるではないか。ワシも密かに、こんな図体のデカいクルマで草ヒロ探索はどうするんじゃと思っとったところじゃ。」
助手 「ぐっ…た、確かにそうですね。」
見習い 「レンタカー借りるのも、ちょっと面倒でお金もかかりますしね~?」
助手 「うーん…そうだなぁ…。」
飯田 「あの…ちょっと考えたんですけど…甲府盆地の駅にレンタサイクルを借りられるところがあれば、それを利用すればエルグランドどころか、クルマすら入れない狭い果樹園地帯でも探索できるんじゃないですか?」
小布施 「おー、飯田ぁ!おめェなかなかいいこと言うじゃねーか!」
笛吹 「ゆうくんさっすがぁー!」
博士 「そうじゃ!レンタサイクルじゃよ!…自転車を使えば、どんなクルマよりも機動力は優れておるし、どこへだって入っていける。山梨の果樹園地帯は広いからの。行動範囲は狭くとも充分探索できるはずじゃ。でかしたぞ、オヌシ!」
飯田 「いえいえ…。」
見習い 「博士!甲府盆地調べてみたら、『山梨市駅』と『塩山駅』と『石和温泉駅』の前にレンタサイクルを借りられるところがあるみたいっすよ!」
博士 「おぉー、そうかそうか。そいじゃぁその中のどこがいいかのう。」
清里 「えーっと…ってなると~。…やっぱり、果樹園が密集しているところにちかいレンタサイクルがいいですよね。」
笛吹 「そーそー!…だから、山梨市駅が良いんじゃないですか?わたし、旅行で山梨に行ったとき、山梨市駅周辺は都会でも、すぐに果樹園地帯が広がっていて、地形も平坦だったんです。」
見習い 「なるほどね…!」
清里 「石和温泉は温泉街が広がっているからよくないとして、塩山駅はダメなのかな?」
小布施 「塩山は扇状地が近いから、結構起伏が激しい。草ヒロ探索初心者にはきついと思うぞ。」
笛吹 「そうですそうです!」 清里 「そうなんですね~。」
見習い 「なら、山梨市駅で決定じゃん!」
助手 「いやぁ、今度の新人君たちは素晴らしいですね!」
博士 「そうじゃそうじゃ。初心者が草ヒロ探索をするにはどこが適切かを考えて軽い議論することが出来ちょる。これは中々見込みがあるぞい。」
笛吹 「わたし、博士に褒められちゃった!」
清里 「やったね!スイちゃん!」
博士 「これはもう、早くも草ヒロ探索もオヌシらに任せてみてもいいかも知れんの。」
助手 「…?」
見習い 「どういうことです?」
博士 「レンタサイクルは新入りどもだけで借りて、草ヒロを探してくるのじゃ。」
小布施 「おぉ!」 清里・笛吹 「えぇ~!?」
博士 「これで沢山見つけてきよったら素晴らしいぞい!一種のテストのようなもんじゃ。」
助手 「面白そうですね!」
見習い 「え、俺らはどうするんすか?」
博士 「このエルグランドで探索じゃ。チャリに比べると圧倒的に不利じゃが、ある意味ハンデのようなもんじゃ。このクルマでどれだけの草ヒロが見つけられるか、経験の差でハンデを埋めるのじゃ。そして、年上の意地を見せつければよいのじゃ!」
見習い 「ナルホド…。」
笛吹 「…ってことは、博士たちと勝負ってことですね!?」
助手 「まあ、そういうことになるのかな…?」
小布施 「おぉー!面白そうじゃねェーか!…こうなったら、オレ達だけで沢山見つけて、博士に一泡吹かせてやろうぜ!」
清里 「石和温泉は温泉街が広がっているからよくないとして、塩山駅はダメなのかな?」
小布施 「塩山は扇状地が近いから、結構起伏が激しい。草ヒロ探索初心者にはきついと思うぞ。」
笛吹 「そうですそうです!」 清里 「そうなんですね~。」
見習い 「なら、山梨市駅で決定じゃん!」
助手 「いやぁ、今度の新人君たちは素晴らしいですね!」
博士 「そうじゃそうじゃ。初心者が草ヒロ探索をするにはどこが適切かを考えて軽い議論することが出来ちょる。これは中々見込みがあるぞい。」
笛吹 「わたし、博士に褒められちゃった!」
清里 「やったね!スイちゃん!」
博士 「これはもう、早くも草ヒロ探索もオヌシらに任せてみてもいいかも知れんの。」
助手 「…?」
見習い 「どういうことです?」
博士 「レンタサイクルは新入りどもだけで借りて、草ヒロを探してくるのじゃ。」
小布施 「おぉ!」 清里・笛吹 「えぇ~!?」
博士 「これで沢山見つけてきよったら素晴らしいぞい!一種のテストのようなもんじゃ。」
助手 「面白そうですね!」
見習い 「え、俺らはどうするんすか?」
博士 「このエルグランドで探索じゃ。チャリに比べると圧倒的に不利じゃが、ある意味ハンデのようなもんじゃ。このクルマでどれだけの草ヒロが見つけられるか、経験の差でハンデを埋めるのじゃ。そして、年上の意地を見せつければよいのじゃ!」
見習い 「ナルホド…。」
笛吹 「…ってことは、博士たちと勝負ってことですね!?」
助手 「まあ、そういうことになるのかな…?」
小布施 「おぉー!面白そうじゃねェーか!…こうなったら、オレ達だけで沢山見つけて、博士に一泡吹かせてやろうぜ!」
飯田 「フフ…。」
博士 「ヌ、何を言うか!?ワシらも負けてはおれんぞ!…草岡、草田、我らが『草ヒロ博士・助手チーム』、ぽっと出の『新入りチーム』なぞに負けないよう、くれぐれも頑張るのじゃぞ!」
助手・見習い 「はいはい!」
博士 「ヌ、何を言うか!?ワシらも負けてはおれんぞ!…草岡、草田、我らが『草ヒロ博士・助手チーム』、ぽっと出の『新入りチーム』なぞに負けないよう、くれぐれも頑張るのじゃぞ!」
助手・見習い 「はいはい!」
助手 (博士ったら、すぐにムキになるんだもんなァ…。)
―――AM 9:30 山梨県某所―――
助手 「ついに、甲府盆地まで来ましたよ~。」
小布施 「おぉ!すっげー!」
笛吹 「綺麗ね~。」
清里 「ね!…本当にどこまでも果樹園地帯が広がってますね、博士!」
博士 「ウム。なにせモモやブドウが名産品の甲府盆地じゃからのう。」
飯田 「ここに数多の草ヒロたちが眠っているんですね。…一体どんな草ヒロが居るのかと思うと、胸が躍りますよ。」
博士 「そうじゃのう…。夢と希望がたくさん詰まった果樹園地帯じゃ。『希望の扇状地』じゃ。」
飯田 「ここに数多の草ヒロたちが眠っているんですね。…一体どんな草ヒロが居るのかと思うと、胸が躍りますよ。」
博士 「そうじゃのう…。夢と希望がたくさん詰まった果樹園地帯じゃ。『希望の扇状地』じゃ。」
見習い 「早速ステキな草ヒロが見つかるといいんですんけどね~。」
助手 「僕は運転手でよそ見できないから、草田くん…よろしく頼んだよ!それに、新入りのみんなもね!」
見習い 「は、はい!」 清里・笛吹 「はーい!」 小布施 「任せといてください!」 飯田 「頑張ります。」
見習い 「は、はい!」 清里・笛吹 「はーい!」 小布施 「任せといてください!」 飯田 「頑張ります。」
小布施 「おっ?…あれ、草ヒロじゃねーか?」
飯田 「…ん、あの黄色っぽいトラックですか?…あ、草ヒロだっ…!」
清里 「博士、ブッセさんがさっそく草ヒロを見つけたみたいですよ!」
博士 「ダニィ!?」
助手 「早くもお手柄だね、小布施くん!」
小布施 「いやァ、ちょっとばっかし目が良いからってだけですよ~。」
飯田 「狭い果樹園農道の先にあるっぽいですけど、クルマで入るのは無理そうですね。」
助手 「うーん、そうだねぇ。じゃあ、この辺に停めとくから、行ってきてくれないかな?」
見習い 「あれ、先輩はいかないんですか?」
助手 「うん。やっぱり草ヒロから離れた場所にクルマを停めるときは、駐車場みたいな場所でもない限り、誰かがここに残ってた方が良いと思うんだよね。どんな草ヒロだったかは、後で写真を見せてもらえれば分かるからさ、僕は大丈夫だよ。」
笛吹 「助手さん、ありがとうございます!」
清里 「行ってきまーす!」 小布施 「車種は一体なんだろうなぁ~。」
博士 「じゃあ、ワシもいこうかの!」
助手 「いってらっしゃ~い!」
飯田 「…ん、あの黄色っぽいトラックですか?…あ、草ヒロだっ…!」
清里 「博士、ブッセさんがさっそく草ヒロを見つけたみたいですよ!」
博士 「ダニィ!?」
助手 「早くもお手柄だね、小布施くん!」
小布施 「いやァ、ちょっとばっかし目が良いからってだけですよ~。」
飯田 「狭い果樹園農道の先にあるっぽいですけど、クルマで入るのは無理そうですね。」
助手 「うーん、そうだねぇ。じゃあ、この辺に停めとくから、行ってきてくれないかな?」
見習い 「あれ、先輩はいかないんですか?」
助手 「うん。やっぱり草ヒロから離れた場所にクルマを停めるときは、駐車場みたいな場所でもない限り、誰かがここに残ってた方が良いと思うんだよね。どんな草ヒロだったかは、後で写真を見せてもらえれば分かるからさ、僕は大丈夫だよ。」
笛吹 「助手さん、ありがとうございます!」
清里 「行ってきまーす!」 小布施 「車種は一体なんだろうなぁ~。」
博士 「じゃあ、ワシもいこうかの!」
助手 「いってらっしゃ~い!」
バン!
ガラガラガラガラ…バタム!
ガラガラガラガラ…タン!!
No.021
ホンダ TN-7
1975~77年式
用途:物置? 場所:果樹園
博士メモ:山梨や長野県の果樹園でよく目にする果樹園仕様車の草ヒロじゃ。まさに、山梨らしさがある固有性の高い個体と言えるじゃろう。しかし…これは物置として使われておるのかのう?物は載っておるのじゃが、どうもゴミ置き場にしか見えん。
ホンダ TN-7
1975~77年式
用途:物置? 場所:果樹園
博士メモ:山梨や長野県の果樹園でよく目にする果樹園仕様車の草ヒロじゃ。まさに、山梨らしさがある固有性の高い個体と言えるじゃろう。しかし…これは物置として使われておるのかのう?物は載っておるのじゃが、どうもゴミ置き場にしか見えん。
小布施 「おぉ、すげぇ…。」
飯田 「これが山梨の底ヂカラ…早速こんな草ヒロが見つかるとは…。」
見習い 「やっぱり聖地の草ヒロは一味違いますねぇ、博士!」
博士 「そうじゃのう。久々に山梨に来んじゃが…この草ヒロの雰囲気はやっぱり山梨ならではじゃ。地元:小大笑の草ヒロにはそうそう出せんわな。…それにこのニオイ。果樹園に来るといっつもこの独特なニオイがするんじゃが…このニオイを嗅ぐと草ヒロ探索しちょる感じがして気分がよいわい。」
見習い 「一体何のニオイなんでしょうねぇ。」
博士 「知らん。草ヒロとはちっと道を逸れてしまうが、それについて研究するのもいいかも知れんの。」
見習い 「新しい研究テーマの発見、ですね!ちょっとメモっときます。」
飯田 「これが山梨の底ヂカラ…早速こんな草ヒロが見つかるとは…。」
見習い 「やっぱり聖地の草ヒロは一味違いますねぇ、博士!」
博士 「そうじゃのう。久々に山梨に来んじゃが…この草ヒロの雰囲気はやっぱり山梨ならではじゃ。地元:小大笑の草ヒロにはそうそう出せんわな。…それにこのニオイ。果樹園に来るといっつもこの独特なニオイがするんじゃが…このニオイを嗅ぐと草ヒロ探索しちょる感じがして気分がよいわい。」
見習い 「一体何のニオイなんでしょうねぇ。」
博士 「知らん。草ヒロとはちっと道を逸れてしまうが、それについて研究するのもいいかも知れんの。」
見習い 「新しい研究テーマの発見、ですね!ちょっとメモっときます。」
博士 「ウムッ。」
笛吹 「ところでこれ、なんていうクルマか知ってますか?オブさん!」
小布施 「おう、これはだなァ…なんだっけかな……うん、TN-7…ホンダのクルマ、だな。」
笛吹 「そうなんですか~、オブさんさすが!」
清里 「よっ!クルマ博士!」
飯田 (いや、コイツ…エンブレムチラ見しながら言ってたぞ…。)
清里 「でも…なんでこんな屋根がなくなってるんだろ?」
笛吹 「確かに~。ボロボロになって消えちゃったのかなぁ?」
博士 「オッホン!!…これはじゃのう、果樹園仕様車といっての。」
清里・笛吹・小布施 「果樹園仕様車…。」
博士 「現役を引退した軽トラがベースになることが多いんじゃが、果樹の収穫を少しでも楽にするために、果樹園の中を走る専用車として軽トラを使うて走りながら果樹の収穫をするためのクルマなんじゃ。」
清里 「なるほど~。」
笛吹 「…それで、果樹園仕様車だとどうして屋根が切られてるんですか?」
博士 「まさに!そこが核心じゃな。それはじゃの…」
小布施 「あっ、そうか!屋根切らねぇと、背の低いブドウ園なんかだと屋根がぶつかっちまうんだ!」
飯田 「それに、クルマに乗りながら収穫ができるから…ですよね!」
清里 「流石草ヒロ博士!ゆうもブッセさんも凄いね!」
小布施 「おう、これはだなァ…なんだっけかな……うん、TN-7…ホンダのクルマ、だな。」
笛吹 「そうなんですか~、オブさんさすが!」
清里 「よっ!クルマ博士!」
飯田 (いや、コイツ…エンブレムチラ見しながら言ってたぞ…。)
清里 「でも…なんでこんな屋根がなくなってるんだろ?」
笛吹 「確かに~。ボロボロになって消えちゃったのかなぁ?」
博士 「オッホン!!…これはじゃのう、果樹園仕様車といっての。」
清里・笛吹・小布施 「果樹園仕様車…。」
博士 「現役を引退した軽トラがベースになることが多いんじゃが、果樹の収穫を少しでも楽にするために、果樹園の中を走る専用車として軽トラを使うて走りながら果樹の収穫をするためのクルマなんじゃ。」
清里 「なるほど~。」
笛吹 「…それで、果樹園仕様車だとどうして屋根が切られてるんですか?」
博士 「まさに!そこが核心じゃな。それはじゃの…」
小布施 「あっ、そうか!屋根切らねぇと、背の低いブドウ園なんかだと屋根がぶつかっちまうんだ!」
飯田 「それに、クルマに乗りながら収穫ができるから…ですよね!」
博士 「そうじゃそうじゃ!よく分かったのう。」
笛吹 「そうなんですか~!」清里 「流石草ヒロ博士!ゆうもブッセさんも凄いね!」
小布施 「まあな~。」
博士 「ホッホッホッ…草ヒロのことなら、ワシになんでも聞くがよい。」
博士 「ホッホッホッ…草ヒロのことなら、ワシになんでも聞くがよい。」
清里・笛吹 「はーい!」
見習い (もー博士ったら博識ぶっちゃって…。草ヒロ好きの間ならジョーシキだっつーの!)
見習い (もー博士ったら博識ぶっちゃって…。草ヒロ好きの間ならジョーシキだっつーの!)
博士 「ある程度観察して写真も撮ったら、早いとこクルマへ戻るぞ!」
見習い 「長いこと待たせちゃうと、助手さんにも周囲の人たちにも迷惑がかかっちゃうしね!」
つづく
「この物語、そして物語に登場する団体・登場人物は、全てフィクションじゃ。実在するものとは一切関係ないからの。」
「来ましたね、注意喚起コーナー兼おしゃべりコーナー!」
「来ましたね、注意喚起コーナー兼おしゃべりコーナー!」
「……。」
「『草ヒロ物語3』が無事始まって嬉しいですよ~。だって、『2』の連載終了から2年近く経過してますよ。本当に待ちわびましたね~。」
「『草ヒロ物語3』が無事始まって嬉しいですよ~。だって、『2』の連載終了から2年近く経過してますよ。本当に待ちわびましたね~。」
「そうじゃなぁ。ここまで待った甲斐があったわい。読者の諸君も『草ヒロ物語』を楽しんでいただけると嬉しいの。」
「新キャラも登場しましたし…それに聞きましたか?あのボスが草ヒロ嫌いになった過去も『3』で明らかになるんですって!」
「なに?それは本当か!?…まあ、ワシは徹とは長い間の付き合いじゃったから、草ヒロが嫌いになった経緯は知っちょるが、読者の諸君はまだ何もしらんじゃろうし、これは中々面白いのではないか?…このワシも、一体どういう風に徹の過去が明らかになるのか楽しみじゃ。」
「ええ、僕はボスの過去は全く知らないので、マジ楽しみです!」
「ええ、僕はボスの過去は全く知らないので、マジ楽しみです!」
「…というわけで『草ヒロ物語3』のこれからの展開を楽しみに待っておるのじゃ!」
「フフフ…『草ヒロ“撤去”物語3』もお忘れなく…。来週の木曜は我々の活躍が見られるぞ…。」
「フフフ…『草ヒロ“撤去”物語3』もお忘れなく…。来週の木曜は我々の活躍が見られるぞ…。」
「あっ、ボス!」「徹!」