前回に引き続き、今回も例のヤードの個体をお送りいたします。
前回はスズキでしたが、さて今回は…?
日産特集!
日産 グロリア(HA30)
1968~69年式
宮城県にて 2015年7月18日撮影
かつてはプリンス自動車を代表する高級車であったグロリア。
プリンスが日産に吸収合併された後も、プリンスの主力車種だったということで存命が図られ、セドリックとは若干キャラを変えて差別化し、クラウンを筆頭とする日本を代表する高級セダンのトップ争いを、セドリックとタッグを組んで繰り広げました。
このグロリアは、日産に吸収された直後の3代目グロリアで、縦目ライトが特徴的なのでタテグロと呼ばれています。エンジンは中期型まではプリンス製のものが使われておりました。
年式の判定材料となるフロントグリルが覆い隠されて、年式の判定も万事休すかと思われましたが…ネットを漁ってみると、顔がスッキリ見えた状態のコレの画像を発見しました!そこから判断すると、どうやら中期型のようですね。生産期間の短いレアなモデルです。
日産 ダットサン・ブルーバード
クーペ(KP510WT)
1970~71年式
宮城県にて 2015年7月18日撮影
高級車グロリアの前には、日産の大衆車:ブルーバードがいました。当時としてはかなり近未来的に映ったであろうカクカクなデザインを採用し、見事大ヒットを収めた510型です。
また、セダンよりも傾斜を強くし、より流麗に見えるようにデザインされたクーペタイプ。
漆黒のボディは、夜の都会の街では非常にスタイリッシュに見えたのではなかろうかと思います。街灯の明かりに照らされ、颯爽と夜の街を駆け抜けていく、ブルーバードならぬ、ブラックバード…。ウーン、かっこいい!
日産 セドリック
4ドアハードトップ(331)
1977~79年式
宮城県にて 2015年7月18日撮影
ヤードの個体ではありませんのでおまけとして、道中で遭遇した330セドをご紹介します。
プリンス自動車が日産自動車に吸収合併されたことにより、グロリアは230型以降はセドリックとボディを共用することとなりました。
このクルマは330型のセドリック。グロリアではありません。そして、グリルのデザインから後期型でボディタイプはハードトップと分かります。
ボディを共有することになったとはいえ、二車種を共存させるためには当然のことながら差別化を行わなくてはなりません。…なので似ていても実はグリルやら何やらで判別は可能でした。
また、セダンとハードトップとでも顔分けがなされており、そして1度MCを行っているので前期顔と後期顔で更に二種類あります。したがって、単純計算で330セドグロの顔は2×2×2 = 8種類あるということですね。
しかし、実際はグレードごとにも顔が異なっていたりなかったりするので、更にバリエーションは多くなります。
…全く、コレクター心をくすぐってくるクルマですね!全種類集めるのは至難の業か。
数多くのクルマが鎮座しているヤードの、道路から最も目立つ場所に置かれていました。
旧車はたしかこのセド以外にはおらず、そういう点でも最も目立っておりました。
状態が良いので、レストアにはもってこい!?