サンバートライがいたところから、雪が吹き荒れる中、決死の思いで歩いていくと…それ相応に見ごたえのある草ヒロ達が待ち受けていました。まずご紹介するのは、新しい方。
古い方は、次回のお楽しみです(詳しい方ならこの画像でも車種が分かってしまいそうですが…)。
スバル ドミンゴ
4WD GS(E-KJ6J52E)
1983~86年式
長野県北部にて 2015年12月27日撮影
サンバートライの兄貴分、ドミンゴでス。
サンバートライとボディを共有する初代ドミンゴは、リアから見たらやっぱり、“少しバンパーのごついサンバートライ”にしか見えません。
…ところが!
フロントに回れば、『オイラはサンバーなんかとは違うぞ!』…とでも言いたげな、イカツい角目四灯ライトとやっぱりごついフロントバンパーで自己主張。
これは前期型ですが、後期型になると、ボディ下部全てを覆うよりイカツいバンパーが装着されます。
ドミンゴのように、軽自動車をベースに排気量を拡大した登録車…というポジションのクルマは、ドミンゴの出現までにも何かとリリースされてきましたが、基本的に爆死することがお決まりのようになっていました。
…が、その潮流を変えたのがドミンゴと言っていいでしょう。
これまで登場してきた軽ベースの登録車はただ排気量が大きくなっただけで、軽よりも値段は高いわ維持費はかかるわ、車内は軽のままだから値段に見合ったお得感がないわで、売れる要素があったとはとても言い難いのです。
しかしドミンゴには、軽には決して勝てない、決定的なアドバンテージを持っていたのです…!
それは…7人乗り!
軽のような小さなボディに7人も本当に乗れるのかと、当時の人は皆思ったことでしょう。勿論我々現代人もとても乗れそうに思えません。
しかし、この見てくれでもちゃんと7人分の席が用意され、エンジンもそれに見合った1リッターのものを搭載されました。つまるところ、ちゃんと乗れてちゃんと走るのです。
…ということで、小さな子どもが多い家族や、多人数乗車できるクルマは欲しいけど、予算が…スペースが…ドラテクに自信が……という人たちの需要を満たし、大ヒット!…とまではいかないものの、2代目が作られ、尚且つ三菱(タウンボックスワイド)やダイハツ(アトレー7)、スズキ(エブリイ+)といった…ホンダを除く全ての軽自動車メーカーが対抗馬をぶつけてくるぐらいにはヒットしました。
実際、サンバートライよりは圧倒的に見かけないドミンゴ…とは言っても見ないこともないクルマですから、確かに売れたのでしょう。
この探索でも、実はもう一台登場します。
車名グレード名ステッカーと、交通安全ステッカー。