スバル R-2
スーパーL
1971~72年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
滅多にお目にかかることができない、チョーゼツレアな水冷のR-2をヤードで発見しました。
草ヒロやイベントなどで見かけるR-2は、顔が最もシンプルで可愛らしい空冷前期がころころの経験上ほとんどであり、ガーニッシュが付いて少々濃いお顔になった空冷中期や、ダミーグリルが付いて更にクドい顔になった空冷後期はそうそう見かけることがなく、そして今回ご紹介する水冷のR-2はまず見ません。
なにせ、空冷エンジンを搭載する前提で開発したクルマに無理矢理水冷エンジンを乗っけたものですから、冷却液を流すパイプの設置場所に難があり、トラブルが相次いで発生。ユーザーからは不評だったそうです。
そんなこんなで水冷モデルは1年も満たずして製造が終了。とどのつまり、後継のレックスが登場するまでは空冷モデルが引き続き売られましたとさ。
ところでこのR-2ですが、現役当時はボーイズレーサー的な感じのヤンチャ坊主だったことが窺えます。
ピンクに塗られたホイールキャップ、お手製のリップスポイラー、極めつけはフェンダーミラーを移植してドアミラーにするという…軽いボディを活かしてビュンビュン峠でも走っていそうなカスタマイズが施されていました。
グレードですが、リヤガラスに電熱線がないことから、廉価グレードのスーパーLであることが分かりました。水冷は空冷よりもグレード展開が小さめで、上級モデルのカスタムLと、お買い得モデルのスーパーLの二種類しかなかったのです。
いや~、判別がラク~でいいネ!
スバル 360
スーパーデラックス(K111)
1968~70年式
青森県にて 2015年8月2日撮影
ところで皆さん。
R-2のフロントの写真にテントウムシがヒッソリと写っていたことに気付かれたでしょうか?
“旧車界のアイドル”らしく、ヤードの最奥に位置しながらも目立つように幌屋根の上に載せられていたため、姿を捉えることが出来ました。
後輪が浮いていることでポジキャンバーになっているのが、『酷使されたトミカ』や『カートゥーンのクルマ』を彷彿とさせて面白いです。