先週はサニー“三台衆”を紹介しましたが、そのうち二台が、偶然見つけた旧車の整備工場が所有するものでした。
今回は、二台のマツダ車を紹介していきますが、二台とも同じ整備工場が保有するクルマです!
さあ、気になるその車種とは一体何でしょう?
マツダ ポーターバン(KBDBV)
1968~71年式
神奈川県西部にて 2015年4月2日撮影
※整備工場内に入って撮っていますが、整備工場の方には撮影許可と掲載許可をいただいております。許可をくださった皆様、その節はありがとうございました。
なんと、そこにはマツダのポーターがいたのです…!
ポーターはほとんど見かけたことがないクルマなので、これには僕も驚きと喜びが同時にこみ上げてきました。
どうやらレストア中の様子で、エンジンがすっぽ抜かれていました。撮影から5年以上が経過した今、元気な姿になって走っているのでしょうか。家からは近いので、行こうと思えばいつでも行けるのですが…。
ちなみに、後期型のB360と前期型のポーターって一見すると凄く似ていますが、フロントウインカーの位置が一番分かりやすい違いです。
B360後期がバンパーの上側、ポーターがバンパーの下側なのです。この記事を執筆するにあたって、改めて自動車ガイドブック掲載の画像とにらめっこしたら違いが分かりました。
他の違いとしては、グリルとライトの位置関係。B360はライトの方がグリルよりも若干上側(吊り目系)にあり、ポーターはグリルの方がライトよりも若干上側(垂れ目系)にあるのです。
…こういった違いを知っていれば、エンブレムが欠落したポーター前期かB360後期をこれから見つけても安心!ですね。
…いつ見つける時が来るのか分かりませんが…汗
マツダ ポータートラック(KBAA33)
1973~76年式
神奈川県西部にて 2015年4月2日撮影
もう一台のマツダ車とは…またしてもポーター!
『お前見かけないと思ったらこんなところに集まってたのか!』…と思わず突っ込みたくなってしまいました。滅多に見かけないクルマを地元で一気に見つけてしまうなんて…!
テールレンズにアンバーがあり、ナンバープレート架台が旧規格用なので、ポーターキャブと同じエンジンが搭載されるようになった後期型の前期モデルということが分かります。ヘッドレストの数で更なる年式の特定が可能なのですが、この個体は運転席にもヘッドレストが見当たらないのでその判別方法は使えず。
状態は非常に良好な現役個体なので、コチラはまだまだ元気に車生を全うしていくことでしょう。
…と、なんだか記事を締めてしまいそうになりましたが…
『なんじゃこりゃぁー!?』
…とジーパン刑事のように叫びそうになるほどの変貌っぷりについて突っ込んでおかなければなりません汗
ハデな朱色、アクセントのように所々に添えられた黒色、豪快なオーバーフェンダー、レーシングトラックには欠かせない補強フレーム、サブロク時代の軽とはとても思えない図太いタイヤ…。
しかし一番びっくりしたのは、ブースト計らしきものがあること!…まさかターボでも積んでいるのでしょうか?
これぞ、レーシング用のポーター!~お宅の戸口へいち早く荷物をお届けいたします~
…にしてもまあ、ポーターをここまでガチにカスタマイズする人は果たして他にいるのでしょうか?
僕は基本的にはノーマルの方が好きなのですが、ここまでブッ飛んだカスタマイズは一周回って惹かれます笑
普通にカッコイイです!
見てくれのカスタムというだけでなく、ターボを付けて(推測)パワーアップし、その分ボディが付いて来れるように剛性を上げたり、タイヤを太いものに交換したりと、ちゃんとパフォーマンスも向上させてそうなのがいいですね。
元々超軽量なボディなわけですし、筑波サーキットやエビスサーキットで走れば、かなりいい記録を叩き出せるのではないでしょうか?