三菱 360
デラックス(LT21)
1962~65年式
山梨県甲府盆地にて 2015年4月1日撮影
秘境の山中に埋もれていた草ヒロは、アクティやスターレットだけではありませんでした。
なんと三菱360まで埋もれていたのです。
TNアクティ、82スターレット、三菱360…まったく共通点のないクルマというわけでもありませんが、メーカーも年代もバラバラな三台がなぜこのような人っ子一人来ないような山の秘境に埋もれていたのか。
クルマ一台も通れるような幅もない道までどうやって辿り着いたのか。
それらの謎は、誰も彼も知る由もありません…。
次に人が来るのは、一体何年後となるでしょう?
前回に人が来たのは一体何年前でしょう?
三台まとまっているとはいえ、これまで人と接してきたクルマにとっては、人が誰も来ないような場所でポツンといるのは寂しいことこの上ないでしょう。この三台を見て、僕はそんなことを思いながら写真に収めました。
次に人が来るときは、撤去されるとき、でないことを祈ります。
…マ、こんな所人は来ないばかりか、撤去業者が見つけたとしても撤去作業車は入り込めないでしょうし、撤去の可能性はほぼゼロでしょうけどねっ!
ちなみに!
リアしか見えなかったこの子ですが、リアゲートの形状からすると…激レアな前期型、もしくはあまり見られないちょいレアな中期型かのどちらかだと分かりました。何かと不完全燃焼気味な草ヒロでしたが、それが判明しただけでもホクホクでございます。
前期か中期かを確かめられなかったのは残念ですが、その真相も胸にしまっておくこととしましょう。
一応、山の木々の間からは眼下の町が見えます。
この先は更に草が深くなっており、今の装備でこれ以上進むのは遭難しかねないということで、あえなく引き返すこととなりました。