三菱 ミニカ
ダンガンZZ-4(E-H27A)
1992~93年式
山梨県甲府盆地にて 2015年4月1日撮影
最近はめっきり見かけなくなった6代目ミニカ…とはいっても、ただのミニカではないのです。
ファミリー志向なイメージのあるミニカとは対照的なダークでオトナな雰囲気のカラー…。そしてフォグランプがついたエアロバンパーに、ボンネット上で口を開けているエアンテーク…そう、これはミニカのスポーツモデルである“ダンガン”でした。
アルトワークスやミラTR-XXなど、自主規制64馬力いっぱいまでパワーアップしたホットモデルが各軽メーカーからリリースされた『第二次軽自動車馬力戦争』ともいえる現象ですが、スズキとダイハツが争うる中、三菱はどちらかと言えば遅れをとっていたメーカーでした。
ミニカが5代目の頃も、ワークスやTR-XXのようにターボとエアロで武装した、“ZEOターボ”というスポーツモデルが一応ありましたが、その馬力は50psと、アルトとミラよりも劣った値だったためか、あまり目立ってはいなかったのです。
しかし、他社の後塵を拝して指をくわえて黙っているだけの三菱ではありません。
ミニカが6代目にFMCすると、三菱は“ダンガン”(弾丸)という攻撃的なサブネームを引っ提げたスポーツモデルを投入しました。それは決して張子の虎ではなく、ダンガンの名に恥じないスポーツモデルとして仕上がっていたのです。
エンジンは量産車として初となる、5バルブのL3DOHCターボエンジンを搭載。5バルブ。かなり特殊なバルブ数です。
それだけでなく、馬力も限界の64psまで跳ね上がり、マフラーエンドは三本出しというこれまた特殊。
以上のように、ユニークさではワークスやTR-XXをも凌ぎます。
このダンガンは、660ccに排気量が拡大されてから一度MCされた後の、後期型とされるモデル。
フォグランプが標準装備されるようになりました。