本日は、ヨーロッパの自動車メーカーが生んだ名車の放置車両2台をご紹介します!
ロータス セブン
1970年式?
神奈川県西部にて 2015年4月2日撮影
※撤去済み
水色に塗られた壁の家の軒先の、赤いレンガ風のタイルが敷かれた異国情緒あふれる雰囲気の場所に、英国が誇るライトウェイトスポーツカーであるロータスセブンが鎮座していました。
外国車の草ヒロは、日本の風景にはあまり似合わず、浮いたような存在になってしまうのですが、この個体は雰囲気がピッタリマッチ。ナンバープレートや背景の日本車さえ無ければ、あたかもヨーロッパで撮影したかのように見えることでしょう。
この個体を訪問するのはこれで2度目。
初発見時はその車種の特異性に度肝を抜かれたものですが、同行人のフォロワーさんもこれには驚きを禁じ得なかったようです。
セブンは、ロータスが開発し、1957~73年にかけて製造販売していたクルマですが、現在でもケータハムというイギリスのメーカーがほぼほぼ同じ形状のクルマを絶賛製造販売中。
エンブレムからすると、これはオリジナルのロータス製だと分かります。フェンダー上にウインカーが設けられていることや、テールランプの形状、フロントフェンダーのデザインから、1970年頃のモデルと推測されます。
あまり自信が無いので、もし間違っていた場合は遠慮なくご指摘いただければ幸いでございます。
最初に訪問したときはこの3年前でしたが、状態には変化は見られず。タイヤのパンクも幌の破損も初発見時からありました。
変わったことと言えば、リアに中途半端にかかっていたシートやフロントに置かれていた植木鉢が無くなり、見た目がスッキリしたということくらいでしょうか。
フィアット パンダ4×4
カントリークラブ(E-F153A2)
1993~99年式
神奈川県西部にて 2015年4月2日撮影
これも2度目の訪問となる個体。
セブンがいた道路よりも圧倒的に交通量の多い通り沿いで放置されていながらにして、こちらは未だに“がむばって”います。
やはり、物置という役割があるだけでも撤去のされやすさが低くなるということなのでしょうかねぇ。
経営難に陥っていたフィアットの業績を回復するほどバカ売れしたという、ただでさえ偉大なクルマであるフィアット・パンダですが、これはただのパンダではなく、エンジン横置きFF市販車としては世界初の四駆モデルという、ちょっとすごい経歴のあるパンダ。
フロントグリルからすると後期型と分かり、サイドのデカールのデザインからすると、カントリークラブという特別仕様車のようです。
斜面を乗り越えるかのような姿勢で放置されているのは、4×4にとってはピッタリなシチュエーション。
荒れた道を果敢に突き進むイメージを上手いこと表現しております。
時期が時期なので、手前に華やかにもラベンダーとアブラナが咲くという…ちょっとメルヘンチックな演出が加わってしまってはいますが…。