『草ヒロ物語』について知りたい人はコチラ
『草ヒロ“撤去”物語』について知りたい人はコチラ
『草ヒロ物語4』/『草ヒロ“撤去”物語4』の登場人物について知りたい人はコチラ
上田 「皆さん、おはようございまーす!」
山中 「おはようさん!色々あった2020年も過ぎ去って、いよいよ2021年のお出ましだな!」
秘書 「おはようございます。今これをお読みになっている読者の皆様方…」
山中・上田・秘書 「あけましておめでとうございます!」
ボス 「おはよう読者の諸君よ。昨年は我々草滅会の行動を見守ってくれてありがとう。…ゴホン、改めて言うが、明けましておめでとう。…今年も我々草滅会は、世のため人のため、日本各地の草ヒロをガンガン撤去してこの世を浄化していくから期待していてくれ。」
山中 「去年は2年ぶりに『草ヒロ“撤去”物語』も復活したし、俺たちの輝かしい活躍を見てくださった読者の方々には感謝してもしきれねぇ!」
上田 「というわけで、今年もよろしくお願いします!」
? 「…ってオイ!オヌシら!」
山中 「あァ?なんだなんだー?」
ボス 「…フッ…やっぱり来たか…博司よ。」
博士 「なにゆえオヌシら草滅会が新年の挨拶なぞしとるんじゃ!」
助手 「草ヒロ好きの敵である草滅会なんかから、よりによって新年の挨拶なんてされたくありませんよ!」
ボス 「それはそうとして、本日2021年1月1日はな、金曜日なのだ。それは紛れもない事実だ。」
見習い 「だからどうしたっていうんですか!」
上田 「金曜日と言えば、『草ヒロ“撤去”物語』って相場が決まってるものよ!」
博士 「なにィ?…『草ヒロ物語』に決まっとるじゃろうが!」
山中 「しかしだ。先週の金曜はおめぇらが『草ヒロ物語』をやったんだから、今度は俺たちの番…ってわけだ。」
博士 「ぐっ…」
助手 「確かに…」
見習い 「卑怯者め~!」
秘書 「どこが卑怯なもんですか。…それにしても、つくづく幸運でございましたね、信濃様。」
ボス 「うむ。まさか2021年最初の記事が、我々の活動記録になろうとは夢にも思わなかった…。今年はいい一年になりそうだ…ククク…。」
博士 「まったく、縁起でもない一年になりそうじゃわい…!」
? 「博士!せっかく博士たちもこの場にいるんですから…」
? 「文句ばっか言ってないで、博士たちも挨拶したらどうですかー?」
博士 「なヌ?」
笛吹 「はーい、おはようございま~す!草ヒロ研究所の紅一点、みんなのアイドル、笛吹綾でーす!」
清里 「おはようございま~す!スイちゃんの恋人でー、同じくみんなのアイドル、清里玲で~す!」
飯田 「まったくお前たちは正月早々騒がしいなぁ…やれやれ。…あ、俺、飯田悠吾です。」
博士 「オヌシらもおったんか!」
ボス 「ククク…博司よ。何十歳も年下の者に注意されるとはざまぁないなァ…」
上田 「レイレイくんたちの言う通りですよ!もーみんないい子!…草ヒロ博士みたいな頑固ジジイとは雲泥の差ですよ!」
博士 「誰が頑固ジジイじゃ!?」
笛吹 「えへへ…」
清里 「草滅会のおねーさんに褒められちゃったね~、スイちゃん!」
博士 「うるさいわっ!」
笛吹 「…と、いうわけで!皆さん!…あけm」
小布施 ドンッ 「おーっと、そのセリフは俺が言う~!」
笛吹 「うわっ!?」
小布施 「ハイ。えー、皆様、明けましておめでとうございます。私、小布施三岳と申します。」
飯田 (小布施…やっぱり来やがったか…)
清里 「ブッセさん!?」
笛吹 「もー、わたしびっくりした~。オブさんだったのか~!」
小布施 「今年も、えー、我々草ヒロ研究所の者たちの輝かしい活躍を、とくとご覧に入れていただければ、えー、これ幸いでございます。それでは、今年もよろしくお願いいたします!」
笛吹 「もー、オブさんひどいよぉ~!わたしが言いたかったのにぃ~!」
小布施 「フン…!テメェみてぇなちゃらんぽらんな奴に言われたかないね。この俺が新年の挨拶をするに相応しい人間なんだよ!」
飯田 ボソッ 「なんだそれ…?まったく、傲慢というかなんというか…」
小布施 「おい飯田ァ!…あのー、キミねぇ…今、なんか言わなかったかなー?元日早々にね、なんか私の悪口言わなかったかなー??」
飯田 「別に…」
小布施 「なんだその態度はァ!ゴルァ!」パシィッ!!
飯田 「いって…!」
笛吹 「あー、オブさん酷い!ゆうくんのことひっぱたいた!」
清里 「そうだそうだー!暴力はんたーい!」
小布施 「あァ?俺に楯突こうってのかァァ?」ポキ…ポキ…
清里・笛吹 「ひゃ~!に~げろ~!」
山中 「やれやれ…まるでガキのじゃれ合いだな…。これで高校生なんだろ…コイツら?」
上田 「アハハ…。まあ、見ていて何だか微笑ましいですけどね~笑」
助手 「あーもう!新年早々、これじゃ収拾がつきませんよ博士。」
見習い 「だから博士が素直に挨拶しとかないから…」
博士 「なにィ?オヌシらまでワシのせいにしおってからに!…もうワシゃ知らん!」
見習い 「あーあ、博士も大人げない。スネて行っちゃいましたね。」
助手 「博士、昨日は『ワシが新年の挨拶をするんじゃ!練習せねばならぬ!』とかなんとか言って、結構張り切ってたのにね笑」
ボス 「やれやれ、何だこのザマは。草研は統率というものが全く執れてないようだな、ククク…」
見習い 「こういう自由奔放な所が草研の良いところなんですぅ~!」
? 「おーい、ホントは今日は俺たちの物語なんだけどなぁ~」
ボス 「おい…!遅いぞお前たち。一体どうしたのだ。」
大月 「すっ、すみませんでした!ちょっとした事情がありまして…。」
松本 「遅れてしまい申し訳ございません、ボス!」
山中 「おかげで前置きが随分と長くなっちまっじゃねェか!」
チャン 「ナラ、早いとこ物語始めるアルネー!」
原 「まったく…元日くらいゆっくり寝かせてほしいもんだねぇ…まったく!」
上田 (原さんが寝坊したせいで遅れたってことか…)
松本 「遅ればせながら皆さん、あけましておめでとうございます!」
大月 「今年もよろしくでーす!」
チャン 「よろしくアルー!」
原 「アイハイ…今年もよろしくね、まったく…!」
それでは、草ヒロ“撤去”物語の始まり始まり~!
2021年一発目に紹介される草ヒロは、一体何でしょう??
前回のおはなし(『ボスパート』のみ読みたい方)
前回のおはなし(『草ヒロ“撤去”物語4』を通して読みたい方)
大月 「草研のやつら、次はどこへいくんだろうな~。」
松本 「ま、それは情報提供を待ちましょ。草ヒロが見つかれば、それが分かるようになってるんだからね。」
チャン 「ドンドン草ヒロ見つけてしまうアル!」
原 「そうそう。チャンさんの言う通りよ。自力で見つけた方がボスたちの評価も高いだろうからね。自分たちで見つけるに越したことはないさね。」
大月 「そうですよね…!」
チャン 「ちょっとずきー、アナタ頭いいアルから、草ヒロどこにいるか予測立てられないアルか?」
松本 「確かにー。」
大月 「ちょっとチャンさん無茶言わないでよ~。そりゃ、果樹園にいそうだとか畑にいそうだとか、古い建物が多い地域にいそうだとか、そういう軽い推測だったらできるけど、ボスみたいな詳細な予測は立てられないよ~。」
チャン 「なーんだ、そうアルかー…。」
大月 「データが足りないからねぇデータが。」
原 「あっ、向こうに見えるあれは草ヒロじゃないかぃ?結構古そうに見えるけど…。」
チャン 「おー、デブ美さん凄いアルー!」
松本 「…最初はこうやって、地道に見つけていくしかないってことね。」
大月 「そ。」
No.036
スズキ スズライト・キャリイバン
ジャマレベル:★☆☆☆☆(果樹園自体は広いし、道路とは干渉しないけど、道路の近くということでこんくらいかなー?)
景観悪レベル:★★★★☆(窓ガラスは割れるわ、ボディは錆びまくるわ、物はテキトーに置いておくわで、とにかく汚らしいね。まして農道のすぐちかくにあるもんだから、この道路を通ると否が応でも目に入ってしまうわ。)
貴重レベル:★★★★☆(ずっきーによると、このクルマは凄く古くて貴重なものらしいね。)
総合評価:景観を破壊していて尚且つ草ヒロ好きが撤去されることを嫌がるような珍しい草ヒロとなれば、撤去しない理由なんてないわね!
大月 「うわっ!これ2代目のキャリイだよ!すごく古くてメチャクチャ珍しいぞ!これは凄いな~!」
松本 「ちょっとずっきー。草ヒロなんか見て興奮しないでくれる?気持ち悪い…。」
大月 「アハハ、ごめんって。それほど珍しいものだからね、つい…」
チャン 「珍しクルマあるか!?なら高く売れるアルか!?」
大月 「うーん、それはちょっと分からn」
チャン 「珍し高く!珍し高く!珍し高く!アイヤー!」
松本 「あーあ、ずっきーがまーた余計なこと言うから~。」
大月 「えぇー…?」
原 「珍しいとか高く売れるとかどうでもいいじゃない。こんなクルマがこんなところにいるのが問題なのよ。見苦しいったらありゃしないわねぇ。オーナーの神経を疑うわ…まったく!」
松本 「デブ美さんの言う通りよ。ボディは汚いし、汚い物を無造作に詰め込んだりして、アタイもこれは嫌悪感を覚えるわ。キレイ好きなデブ美さんなら尚更だよね。」
大月 「確かに。」
カタンコトンカタンコトン…カタンコトンカタンコトン…カタン…
大月 「それに、電車の車窓からも丸見えの場所みたいだしね。」
原 「こんなもの、とっとと撤去してこの町から葬り去るのが吉さね。」
大月 「じゃ、そういうことで、次の草ヒロを求めて出発しますか!」
チャン 「ウホホー!どんどんおカネたまるアル~!珍し高く!珍し高く~!」
松本 「次なる草ヒロを求めて出発だー!」
大月・松本・原 「おーっ!」
ピロリン
松本 「あっ、草研がまた草ヒロを見つけたらしいよー。」
大月 「おっ、いいね~。じゃあ、次はそこへ向かうか!」
つづく
…その後、この草ヒロは撤去されてしまったそうな。
ストリートビューより…“その後の様子”
近くに新しい道路が通っているのにもかかわらず、時代錯誤な汚い物が置かれていた果樹園は…
今年も草滅会の活躍にご期待ください。どうぞ宜しくお願い致します。
「この物語と、この物語に登場する団体・人物は全てフィクションだ。実在するものとは一切関係無い。」
「スズライトキャリイ…新年最初に紹介する撤去草ヒロとしては申し分ないクオリティでしたね!」
「うむ。2021年も幸先の良いスタートを切ることができて良かった。」
「今年も、このような撤去し甲斐のある草ヒロを見つけて、撤去することができたらいいですね。」
「まったくだな…!」