お知らせ
当ブログ『草ヒロ趣味。』が、2020年1月2日で10周年を迎えることを記念して始まった当シリーズ。
今は既に2021年ということで、10周年を通り過ぎたわけですが…。
このシリーズは、ただ10周年記念だから始まったというだけではなく、これまでこのブログで連載されてきたシリーズを振り返るという意義もありますので、取り敢えず、大学受験勉強のために更新を休止した2015年3月まで連載されたシリーズまでは全て紹介しきってしまいたいと思います。
もうしばらくの期間だけ、当シリーズにお付き合いいただければと思います。
今回より、タイトル前の【ブログ十周年記念特別企画】のアオリは外させていただきました。
【はじめて見る方へ】
毎週月曜日に連載している当シリーズは、当ブログがこれまで連載してきたシリーズを振り返って紹介するシリーズでございます。
ブログが始まった2010年1月2日から、10周年を迎える2019年12月31日までに連載したシリーズの一覧表はコチラ!
前回:
『ホビーオフ/ハードオフで収穫した自動車カタログ・トミカたち+α』シリーズ
『第43回モーターショー開催記念!~ショーで輝く旧車たち~』シリーズ
『夏休み!西の自動車博物館を訪問!』
シリーズNo.:050
連載期間:2014年2月18日~同年8月26日
連載回数:20回(番外編1回)
連載形式:毎週火曜日/大連載計画PartⅣ(PartⅤへのまたぎあり)
撮影日:2013年8月6日
ジャンル:ハク探
紹介台数:21台
【トヨタ:13 日産:2 三菱:1 スバル:1 ダイハツ:1 いすゞ:1 三菱ふそう:1 外国車:1】
【博物館:21】
○ 概要 ○
中学高校時代に所属していた『鉄道研究部』が、夏休みに開催する3泊4日の鉄道旅行イベント。
そのイベントの解散後の自由時間を利用して、私は一人自動車博物館へと向かった。
旅行先は毎年異なるのだが、2013年の旅行先は中国・四国地方だったため、普段は滅多に足を延ばすことの出来ない、大阪府と愛知県にある自動車博物館を訪れることにした。
そして今回訪れたのが、大阪にあった交通科学博物館と、愛知県にあるトヨタテクノミュージアムだ。
交通科学博物館は、正確に言うと自動車博物館ではなく、その名の通り自動車に限らず鉄道や航空機などといった交通全般にまつわる物が展示されている博物館である。
実はこの博物館は今はもうない。…というのも、2014年4月には閉館し、2016年には解体が始まり、2018年には新たな施設がオープンしたのだ。ここに展示されていた鉄道車両の一部は、2016年に開館した京都鉄道博物館に移送されたが、自動車についてはその後どうなったかは分からない。
この博物館が近いうちに閉館するということはこの博物館を訪れた時点では知らなかったため、閉館してみることができなくなる前に訪れていてラッキーだったと思う。
トヨタテクノミュージアムは、自動車の仕組みや部品、そしてトヨタの自動車生産技術、開発技術について展示・解説されている博物館で、自動車の展示はおまけと言っても過言ではない。トヨタ博物館の展示数に比べると、雀の涙のようなものなので、クルマ目当てで行くと肩透かしを食らってしまうかも知れない。
ただ、トヨタ博物館では見ることができないようなクルマも展示してあるため、クルマ目当てだけで行ったとしても損ではないだろう。
○ トピックス ○
大連載計画PartⅣ始動
交通科学博物館へ訪問
トヨタテクノミュージアムへ訪問
○ 紹介されたクルマたち ○ (紹介順)
※1 自動車カタログは番外編でまとめて紹介
※2 セラとプリウスはまとめて紹介
○ BEST展示車両 ○
【1st:トヨタ・ESV】
トヨタテクノミュージアムに訪れるまではこのクルマの存在を知らなかった。
顔は2代目セリカ前期型、ボディの形はパルサーEXAのようなデザインだが、このクルマは、それらが登場するよりも前の1973年に発表されたコンセプトカーだ。
“交通戦争”とまで言われた1960年代。歩行者の交通事故による死者が年々増加する中、この状況を変えようとトヨタが取り組んだのがESV(実験安全車)の開発。ボディの要所要所に安全性が重視されている。
例えば、ボディにエネルギー吸収特性を持たせて車室に衝撃を伝わりにくくしたり、ブレーキはレスポンスの向上が図られ、エアバッグまで装備されていたり、乗車してドアを閉めると自動的にシートベルトが締まったり…様々な工夫が施されているらしい。
しかし、シートベルトは3点式でなく、2点式だったというのが面白いところ。この当時ですら、3点式シートベルトはボルボがとうの昔に実用化していたのだが…そこはご愛嬌といったところか。
このクルマの開発によって培われたノウハウは、「予防安全」を謳った5代目コロナに生かされたそうだ。
【2nd:三菱ふそう・ハイウェイバス】
国鉄の高速バス事業展開のためだけに開発された、東名ハイウェイバスの第1号車がこれだ。
ベースは三菱のB9系大型バスで、現在のエアロクイーンの前身だといえば分かりやすいか。
国鉄のハイウェイバスなど、廃車体でまず見ることはできないだろうから、そのようなクルマを見ることができたのは貴重な経験だった。交通科学博物館ならではの展示車両と言えるだろう。
【3rd:プリウス長野五輪仕様】
これもまた歴史を感じる貴重な逸品。
『21世紀に間に合いました。』…というキャッチコピーの通り、世界初の量産ハイブリッドカーとして1997年に登場したのが、プリウスだ。
高価で且つハイブリッドが普及していない時代故に、大ヒットとまではいかなかったが、掃いて捨てるほど売れた2代目, 3代目に続くための布石を打ったということを考えると、その実績はかなりものであろう。
このプリウスはただの初代プリウスではなく、ここ以外ではまず見ることができないであろう1998年の長野五輪で使用された車両なのだ。現在の感覚で言えば、2020東京五輪にミライを使って宣伝するようなものか。
今ではハイブリッドカーは何でもない存在になったが、いつしか水素自動車にも、そのように認識される時代が来るのであろうか…。
○ 次回予告 ○
『春のうららの道志川』シリーズ
『冬枯れの山梨、ミニ探索』シリーズ
春の山梨、冬の山梨…季節によって異なる顔を見せてくれる山梨県。
それぞれの季節で出会った草ヒロを紹介!
…ところで、“春のうららの道志川”って、どこかで聞いたような…?