スズキ キャリイWide
三方開 スタンダード(ST20)
1976~77年式
神奈川県にて 2015年1月18日撮影
人の根が入らなくなって久しい、土地が荒れ放題になってしまった忘却の地に、神奈川県らしからぬ草ヒロが2台も眠っていました。
飼料タンクがあり、この場に家畜特有の匂いが漂っていたことから、ここはもともと畜産場だったと思われますが…横倒しになった飼料タンクが哀愁を誘っています。
眠っていた草ヒロの内、今回紹介する一台はスズキのキャリイです。
歴代キャリイの中では年式の割には全然見かけない、キャリイワイドこと、ST20キャリイでした。ヘッドライトベゼル間を結ぶように2本のモールが装着されているタイプ(片方は脱落していますが)ということで、キャリイワイドの中でも初期のモデルで、グレードはスタンダードだということが分かります。
これよりも年式が古いL40やL50の方がよっぽど多く見かけるので、神奈川県で発見したということも手伝って、この草ヒロを見つけた時は小躍りしたくなるほどの嬉しさがこみ上げてきました。
錆びて鉄板が劣化し、ひん曲がった屋根に穴の開いたボディ。そのボディに絡むのは蔦や草。垂れ下がったワイパーや欠落したバンパー…ひとつひとつの小さな要素が集まって、それはそれは素敵な草ヒロに仕上がっておりました。
JAFのシール。
JAFバッヂを身に付けた草ヒロはそれなりに見かけてきましたが、この手のシールは初めて見ました。
見たところ、神奈川支部限定のシールのようです。