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Channel: ころころな趣味。
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夏到来!草ヒロ尽くしのアツい3日間 ~3日目:新潟から長野へ~(73)

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お知らせ

 

本来であれば本日金曜日は、『さらに!地元のネオクラを探せ!』シリーズをお送りすることになっておりますが、毎週火曜と土曜に連載中の『夏到来!草ヒロ尽くしのアツい3日間』シリーズがまだあと7回も残っているということで、バランスよく終わらせるためにも当シリーズは今週に限り金曜日も更新させていただきます

また、同様の理由により、毎週日曜連載の『草ヒロ満喫サイクリング@春の山梨』シリーズも今週に限り休載とし、当シリーズを代わりにお送りさせていただきます

 

 

 

 

 

コースターCXと紹介していったこの謎のヤード。残すところあと2台です。

一台は超大物なので、『The best編』で紹介するとして、右端の個体は超大物ではないので今回紹介します。

さて、気になるその車種は!?

 

 

 

 

トヨタ スタウト 2000

ダブルキャブ(RK45P)

1971~79年式

長野県北部にて 2015年7月20日撮影

 

ダットサントラックや日産ジュニアの陰に隠れて歴代通してマイナーな存在だった、トヨタの小型トラック:スタウトです。

そんなスタウトの中でも最もメジャーな2代目ですらも、僕は草ヒロとしてはこの個体しか見つけたことがありません。

 

僕にとっての初草ヒロスタウトとなるこの個体は、初のご対面にして珍しいダブルキャブでした。

ダブルキャブということで4ドア車かと思いきや、よくよくボディを観察してみると、キャビンの運転席側にはドアが1つしかありません。実はアシンメトリーな3ドア車だったとは驚きました。中々変態的なボディでありますな。

 

…ところで、2代目スタウトは顔が大きく2度、小変更も含めれば3度変わっているのですが、今回の個体は顔が見えないので、どのモデルかはパッと見の印象では判断できません。

そういうわけで、エンブレムやサイドマーカーの有無、テールランプのデザインなど、細かい部分で判別するのですが。。。

 

 

おおっ!?

エンブレムを見ると…なななんと、『STOUT 1500』とありました!

現存数が多い後期型はエンジンが2000ccのみなので、この個体は更に珍しい丸目2灯の前期型か、1500cc/1t積のライトスタウトと併売されていた丸目4灯の中期型のどちらかということになりますねぇ。

 

それはそうと、エンブレム上部にあるポコッポコッと山なりになっている曲線状の不思議な跡がミョーに気になりますが…。

なんでしょうねコレ。

 

 

 

1500ccという事実に驚愕しつつ、フェンダーへと目をやると…

んん??

何故かサイドマーカーが付いてるぞ??

 

奇妙なことに、サイドマーカーが装着されていました。

…というのも、自動車ガイドブックを見る限りでは、後期型にMCされる直前までサイドマーカーは装着されておらず、後期型になって初めて装着されているのです。しかし、『STOUT 1500』のエンブレムが示すように、エンジンの排気量からして後期型はあり得ません。

ここに矛盾が生じてしまいます。

 

もしかすると、自動車ガイドブックに記載されていないだけで、1967年にMCされる本当に直前のごくごく僅かな期間だけ、中期型にもサイドマーカーが装着されていたのかも知れない…。

或いは、前期型/中期型だけどサイドマーカーを後付けしたのかも。。。

 

また、ミラーの形状もおかしく、どういうわけか1971年以降の台形タイプのものが装備されているのです。

サイドマーカー後付け説と同様に、後々台形タイプに交換したという可能性はありますが。。。

 

…などと、あれこれ考えを巡らせていると…

もしや、1971年以降のモデルに『STOUT 1500』のエンブレムを付けただけなのではないか?

という良からぬ考えがよぎりました。

もしそうだったら、ただのぬか喜びになってしまうぞ。。。

 

 

 

…では、読者の皆さん、そのことを意識してもう一度エンブレムの写真を見てみましょう。

おお?

エンブレムの“1500”の上の部分にあった、ポコッポコッと山なりになっている曲線状の不思議な跡

発見当初は何とも思いませんでしたが、スタウト2000のエンブレムを1500に付け替えただけの可能性があるということを頭に入れてこのラインを見ると、このラインの意味するところがお分かりいただけるのではないでしょうか。

…そう、このポコポコラインは、『STOUT 2000』エンブレムの“2000”の上部とぴったり重なる(ように見える)のです!!

『STOUT 2000』のエンブレムのデザインは、1500とは違って数字の上部がはみ出したものとなっておりますし、同じ形をしたポコポコの山が4つあるのも、“2000”の上部だということを考えると肯けます。

 

 

ハイ、これで全てが繋がりました。

何を隠そう、この個体はスタウト1500でもなんでもなく、スタウト2000最終型のエンブレムを1500のものに変えただけのモデルだったのである!(残念っ…!!)

 

これには僕も苦笑い。

上げて落とされたというか、棚から落ちてきたぼた餅が実は腐っていたというか、そのような何とも言えない気分になりました。

 

 

そうはいっても、新しいモデルだという証拠は他にもあり、このシールも前期や中期にはありません。

テールランプのデザインもフツーに後期のものです。

落ち着いて全体の細部を観察すれば、エンブレム以外は2000である要素しかないというオチでした!笑


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