マツダ オートザム・キャロル
fタイプ(E-AA5PA)
1989~91年式
山梨県甲府盆地にて 2018年3月23日撮影
TNアクティを別のアングルから撮影しようとしたことで、嬉しい副産物を得ることができました。
なんとアクティのすぐ近くでオートザム・キャロルが草ヒロになっていたのです。
アクティは3度目の撮影となりますが、初発見時も再訪問時もキャロルの存在を全く意識しておらず、このようなクルマが放置されていた記憶も全くありません汗
クルマの年式や朽ち具合からして、お初にお目にかかった時の2013年の時点(この撮影の5年前)では現役だった可能性があり、この当時はネオクラに全く興味がなかったため、現役のキャロルが目に入っていたとしてもスルーしたことは想像に難くありません。
しかしながら、二度目の訪問となったのはこの撮影の1年前となる2017年だったため、さすがにこの状態なら1年以上前から放置されていたとしてもおかしくないということで、キャロルの草ヒロが目に入っていながら意図的にスルーした可能性が高いです。…まあ、その記憶も全くないのですが。
とは言っても、撤去されてしまう前にこうしてちゃんとカメラに収めて記録に残すことができたので、どうでもいいっちゃどうでもいいことなんですけどね。
さて、このクルマについてですが、2代目キャロルは、クリフカットが特徴的だった初代の生産終了から19年後という大きなブランクを経て復活したマツダの軽乗用車。
軽自動車ということで、マツダの大衆向け車種ばかり扱う店舗として設立されたオートザムブランドのクルマとして販売されました。
見た目はオリジナリティ溢れる、丸っこくて大変可愛らしいデザインなのですが、実はマツダ独自の完全製作品というわけではなく、エンジンやシャシーはスズキ・アルトのものを流用し、ボディはマツダオリジナルのものを採用するという、セミOEM(?)的な手法で開発されました。
この次の3代目となるキャロルも同様に、ガワだけマツダ謹製で独自性を維持していましたが、ついに4代目にFMCしたときには、ボディを自社開発する余裕すらなくなったのか、利幅の狭い軽自動車にそこまでの労力をかけたくなくなったのかは知りませんが、ボディすらもアルトと共用になってしまいました。
ワケがあってのことなのは分かりますが、同じようなデザインのクルマが増えることにもなってしまうため、個人的にはちと残念です。
アクティとキャロルのツーショット。
中々珍しい組み合わせです。
こぼれ話
アクティ&キャロルを撮影した後、同行してくださったブロ友さんに更なる草ヒロを案内しようということで…
2013年11月17日撮影(紹介記事:『実らぬ秋の山梨探索 with my friend(3)』)
↑このミニキャブのある場所に向かって行ったのですが、そこに待ち受けていたのは…
このような光景でした。。。
先ほどのミニキャブは2013年の秋に撮影したものなのですが、僅か5年足らずでここまで景色が変わってしまうものかと、これには驚かされましたね。
ただ草ヒロが撤去されてしまっただけでなく、草が大きく刈られ、ミニキャブの傍らに建っていた建物が解体され、道が整備され、ミニキャブの右側の資材置場はスッキリし…色々な所が驚くべきほど変わっています。
本当に同じ場所なのかと疑われてしまいそうですが、奥に立っている電柱とそこに張られた電線をご覧いただければ、同じ場所だということに納得していただけるのではないでしょうか。
…前回の訪問で撮影できなかったフロントを撮影しようと思ったのに、それも出来ず、ブロ友さんに草ヒロを披露できずで終わってしまいましたが、『草ヒロ“撤去”物語』のネタを発見できたと考えれば、まあいいでしょう笑