ダイハツ ミラ TR-XX
アバンツァートR(E-L502S)
or
ダイハツ ミラ TR-XX
アバンツァートR4(E-L512S)
1995~96年式
神奈川県にて 2015年4月26日撮影
軽自動車の馬力の上限が64psと決まるキッカケを作ったスズキ謹製のアルトワークス。
スズキの長年にわたるライバルメーカーであるダイハツも、指を咥えてみているだけに終わらず、『ウチんとこでも作れるわ!』と奮起。既に用意されていたミラのスポーツモデルであるTR-XXをベースに、自主規制値64psいっぱいまでチューニングしたホットハッチが、アルトワークス登場の1年後にリリースされましたとさ。
そして今回紹介するこのクルマは、ミラTR-XXにおける3代目モデル。ベースのミラで言うと4代目となるL500系です。
アパートの前で遊んでいるだけの、撤去の危険性が高めな個体でありました。
青空駐車ながら状態は良好で、タイヤの空気の抜け具合からしてもそこまで長い期間放置されていたとは考えにくく、比較的最近ナンバーが取れたものと推測されます。
こちらにお顔を向けていなかったのが残念ではありましたが、ホイールやテールランプのデザインより前期型と分かり、年式は絞れたのでまだいいでしょう。
問題なのはグレードです。
ホイールやリアバンパー、リアスポイラーからTR-XXというのは分かるのですが、アバンツァートのステッカーが一切なかったため、複数存在するアバンツァート系のグレードの中でもどれなのかというところで判断に迷いました。TR-XXのグレードとして、前期型にはアバンツァート/アバンツァートR/アバンツァートR4/アバンツァートGの4種類あるのです。
しかしありがたいことに、リアゲートには“TWIN CAM 16V”のステッカーが残されており、そこから四気筒エンジン搭載車両だと分かりました。
前期型は3気筒がアバンツァート/アバンツァートG、4気筒がアバンツァートR/アバンツァートR4という棲み分けになっているため、これのお陰でグレードを半分まで絞り込むことが出来るのです。
しかし、RとR4は駆動方式の違いなので、こればっかりはデカールが残っていないと外見からでは判断することが出来ません。
車高はR4の方が35mm高いらしいのですが、その程度の違いであれば両車を並べてみないことには分からないので、結局これ以上は絞り込むことは出来ないと判断しました。