メーカー不明の外車→トライアンフ スピットファイア1500
1970~80年式?→1979~81年式
長野県松本盆地南部にて 2012年4月4日撮影
昨日の予告通りに、今日紹介するのはまあまあ古そうな個体なのですが、メーカーがわからない、車種がワカラナイ~!
長野のヤードで発見した、2シーターのオープンカー。見たところ、デザインは欧州車の雰囲気が漂っていますが、左ハンドルでしたので、蓋しイギリス車ではないでしょう。ここまでは良いのですが、アメ車によくある5マイルバンパーばりに大きなバンパーが装着されていまして、アメ車の可能性アリです。
以前国を予測して失敗したこと
があるので、「外車」としておきますが、一体なんなのでしょう?曖昧なものでも構いませんから、とにかく情報を求みます。
2013年11月17日追記
ポルシェ356Aさん、チョロ玉さんによりますと、イギリスの自動車メーカー、トライアンフのスピットファイアという小型スポーツカーだそうです。バンパーが大型なので、1500という最後期モデルだということまで分かりました。
それにしても、「蓋しイギリス車ではない」とまで書いていたのにイギリス車だったとは。実に外車に関しては無知ですね。でも、なぜ左ハンドルだったのでしょう。もしかしたら一度アメリカなど右側通行の国に輸出されたものが日本に渡ってきたとか・・・?う~ん、考え難い。
兎にも角にも、ご教示してくださったポルシェ356Aさん、チョロ玉さん、ありがとうございました!
2013年11月18日追記
追加情報です!「でも、なぜ左ハンドルだったのでしょう。」という疑問が今日コメントしてくださったお二人方によって解決されました。
shunさん、TED520さんのコメントの一部を勝手ながらそのまま掲載させていただきます。
shunさん
当時のヨ-ロッパ車は、アメリカへの輸出がメインなのです。ですから、イギリス車とは言え左ハンドルの方が多く生産されているのです。
スピットファイアに関しては、生産台数の8割近くが左ハンドルだったと言われています。本国仕様の右ハンドルの方が、実は希少なんです。
TED520さん
何故英国車なのに左ハンドルが輸入されたのか?
北米向けが8割と言うのもありますが、それ以上に理由となったのは排気ガス規制です。
日本でも70年代半ばから行われた排気ガス規制は、北米の基準をベースに作られました。
つまり、北米仕様であれば、欧州仕様のものより日本の排ガス規制に合致するからです。
同時期の他の少数輸入欧州車も北米仕様をベースとしたものが正規輸入車として入ってきています。
・・・とのことです。つまるところ、「トライアンフスピットファイアのみならず、当時の欧州車は主に米国向けに作られているため左ハンドルだった。日本にその北米輸出向けのスピットファイアが存在するのは、排ガス規制に北米仕様のものが合致するため北米仕様ベースのものが輸入されたからだ」ということですね。
これで「なぜ英車なのに左ハンドルなのか?」、「もしこれが右側通行向けの国に輸出されていたとしたら、なぜ日本に英国の直輸入車ではないものが存在するのか?」という2つのナゾがめでたく解明されました。
shunさんも、TED520さんも詳しく説明して頂いて本当に感謝しています。これからも「コロニーの草ヒロ趣味。」をどうぞ宜しくお願い致します。ありがとうございました!