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くるぱくのくるまたち(15)

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今週のくるぱくのくるまは…フランス車!

中でも、フランスを代表する自動車メーカーの一つであるルノーにスポットを当て、くるぱくに展示されていたルノー車を3台ご紹介します。

 

 

 

ルノー 4

1973年式

日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影

 

フィアットの500、シトロエンの2CV、VWのビートルのように…欧州の自動車メーカーには、そのメーカーを代表するマスコットキャラ的存在の名車が一台はあるものですが、ルノーのマスコットキャラと言えばやっぱりこの子でしょう!

 

その名前は…『4』。

昔のルノー車は数字で名前が付けられていました。

フランス語で4は“quatre”と書き、本国での発音に寄せて、日本では“キャトル”と呼ばれています。

 

フランスではベストセラーカーだったシトロエン・2CVの対抗馬として開発が進められていたキャトルは、1961年に誕生。それからというもの、2CVに負けず劣らず売れに売れ、ルノーの屋台骨を築くほどにヒットを飛ばしたクルマとなりました。

細かな改良が施されながら三十年余作られ続け、1994年の生産終了までに世に送り出されたキャトルの数は800万にも上るらしいです。

初代ラパンにキャトルの顔をくっつけた、ラパンをキャトル仕様にするキットが存在するくらいには日本でも人気があるクルマとなっております。僕も街中で何度か見かけたことがありますね。

 

 

 

ルノー 16

1970年式

日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影

 

お次はこのクルマ。

キャトルに比べると、日本における知名度は圧倒的に低いのではないでしょうか。キャトルは僕も何度か見たことはありますが、このクルマは未だにここくるぱくでしか見たことがありませんし、ここで見るまでは存在すら知りませんでした。

 

その名前は…『16』。

昔のルノー車は数字で名前を付けられていたというのは先ほども説明した通り。60年代から80年代にかけてのルノー車は、軒並み数字車名でした。

フランス語で16は“seize”と書き、本国での発音に寄せて日本では“セーズ”と呼ばれています。

 

日本ではかなりマイナーで稀少な存在ではありますが、フランス国内では普通に売れた有名なクルマです。

当時は物珍しかったFFの5ドアハッチバックという駆動方式/ボディタイプを採用したことが画期的なポイントで、そのレイアウトによる居住性の高さがフランス国民に大きく評価されたのでしょう。

ミドルクラスのファミリカーとして、ヨーロッパ車史に大きな影響を与えたクルマです。

 

 

 

ルノー サフラン

RXE(E-54Z7X)

1997年式

日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影

 

最後に紹介するルノー車はコチラ。

これまたマイナーなクルマです。姿を見ても、ルノーのクルマだということがエンブレムから分かるだけで、車名は全く分からず、くるぱくで初めて知ったクルマでした。

 

その名前は…『サフラン』。

昔のルノー車は数字で名前を付けられていましたが、90年代からは数字車名をやめ、ペットネームを付けることになりました。フランス語でサフランは“safrane”と書き、その由来は…少し調べてみただけですが、分かりませんでした。

まさか、サフランライス…?

 

まさかとは思い調べてみたところ、サフランライスのサフランは英語で“saffron”と綴り、サフランライスの色付けと風味付けに欠かせない香辛料であるサフランのことで、サフランはアヤメ科の多年草であることが分かりました。

そしてルノーのサフランはフランス語で“safrane”と綴ります。多年草のサフランは“safran”とフランス語で綴るため、その点では異なりますが、“safran”を形容詞化すると“safrane”と表記するらしいので、ルノー・サフランの“サフラン”とは、『サフランの』という意味になることが分かりました。

多年草のサフランになぞらえて名付けられたのかは分かりませんが、くだらないギャグのつもりで並べたサフランライスとルノー・サフランが地味に繋がっていたことを知り、軽く驚愕してしまいました。

 

………。

話が大きく逸れてしまいましたが、クルマの話に戻ります汗

ルノー車のフラッグシップポジションを担う高級車として登場したサフランですが、そのデザインはルノーにしては珍しい、プジョーのような真面目で堅実なデザインでした。

悪く言えば平凡ではありますが、変にこねくり回したところがないクリーンなデザインであると言えましょう。

フランス大統領の公用車としても採用されたことがあるらしいです。

 

グレードについてですが、日本に導入されたサフランのグレード構成は、標準車のRXEとアッパーモデルのバカラの2種というシンプルなものとなっています。外見上の違いとしては、ホイールのデザインとリアスポイラーの有無という、これまた非常に分かりやすいです。

…ということでこの個体はRXEと分かるのです。

年式については、他の来館者が撮影したリアの写真に例のナンバープレートが写っており、そこから1997年式と判断しました。

サフランは1996年7月にMCを行っているらしいので、前期型のコレが1997年式であることはないはずなのですが、フランスから新車ではるばるやってきて日本で登録されたのが1997年ということなのでしょうかねぇ。


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