今回は、イギリスのスポーツカーをご紹介。
メーカーは、一ヶ月ほど前にサルーンモデルのみをご紹介したジャガーと、初登場のロータスの2社となります。
イギリスはスポーツカーの文化が栄えた国ですので、他にも多くのメーカーからスポーツカーが売り出されており、くるぱくにも数多くのメーカーのモデルが展示されておりましたが、今回は日本でもメジャーな上記2社のみとさせていただきます。
それでは、ご覧あれ!
ジャガー XK140
1954年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
戦後初のジャガー謹製スポーツカーとして登場したXK120の改良型がこのXK140です。
もはや芸術作品と言って差し支えないような美しいボディラインはそのままに、豪華さを追及したバンパーの大型化やメッキパーツの追加、安全性を追及したウインカーの増設など、着実に進化を重ねた傑作車と言えるでしょう。
外装だけでなく、性能も無論進化。
最高速度や加速はXK120から向上し、値段も性能の割に安いというかなり優秀なスポーツカーだったそうです。
戦後ジャガーのスポーツカーの歴史がここから(正確に言えばXK120からですが)始まったと考えると感慨深いものがあります。
撮影した当時は特にときめかなかったのですが、今見るとメチャクチャカッコいい、美しいデザインですね。リアタイヤを覆うスパッツがある事にも今気付きましたし、もっとじっくりと見たかったなァ。
ジャガー Eタイプ クーペ
1971年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
さてお次は、世界で最も美しいクルマと評されるクルマのお出まし。
超有名かつ歴史的にも重要なクラシックカーということで、各地の自動車博物館に所蔵されており、トヨタ博物館と魔方陣スーパーカーミュージアム、九州自動車歴史館に所蔵された個体は当ブログにて紹介済みです。
他にも、未紹介ではありますがMEGAWEBのヒストリーガレージにも所蔵されていますし、博物館の枠を超えて旧車イベントでも何度もお目にかかっていたりするなど、出会う頻度の高さからもその人気を窺い知ることが出来ます。
ジャガー XJ-S
1977年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
こちらのクルマは、操る愉しさを追及したスポーツカーというよりはむしろ、長距離ドライブを快適に楽しむことを念頭に置いたGTカーとしての性格が強いジャガーの高級クーペである、XJ-Sです。
改良型のXJS共々、こちらもかなりの人気を誇ったクルマで、地元でも現役個体と放置個体を発見しており、博物館収蔵個体もここ;くるぱくだけでなく、Eタイプが展示されていた魔方陣スーパーカーミュージアムにも展示されておりました。
グラマラスな曲線的ボディが美しいEタイプも素敵ですが、マッシブな直線的ボディが逞しいXJ-Sも、また違った魅力があって憧れちゃいますネ。
ジャガーは以上3台!
お次はロータス×2台です!
ロータス セブン
1969年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
走りを追求するあまり極限まで無駄をそぎ落とした、スポーツカーの真髄とも言えるボディをもつ唯一無二のスポーツカーということで、あえなく生産をやめてしまったロータスに変わり、ケータハムが生産権を引き継いで未だにほとんど同じ形状のボディで生産が続けられているのがこのセブンというクルマ。
これはロータスが自社生産していた頃のモデルで、かつて地元にコレの放置車両がいたため、地味~に親近感が湧くクルマとなっております。
ちなみに、EタイプやXJ-Sが展示されていた魔方陣スーパーカーミュージアムには、例に漏れずセブンも展示されていました。
ロータス ヨーロッパ
1974年式
日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影
今回の記事最後を締めるのは、ロータスヨーロッパ。
まん丸お目目にとぼけた様なお口が何とも愛嬌たっぷりなクルマですが、ミッドシップエンジンで車重もべらぼうに軽く600kgをオーバーする程度のものという、ライトウェイトスポーツカーを体現したようなクルマでした。
FRP製のボディは軽さに貢献するだけでなく錆知らず。
生産台数は飛び抜けて多いわけではないものの、自動車史に名を刻む価値がある名車なのは間違いないでしょう。
…言わずもがな、このクルマも魔方陣(以下略!笑