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くるぱくのくるまたち(19)

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今回のテーマは、イタリア車!

イタリアを代表する大衆車メーカーであるフィアットと、そのフィアットの傘下に入ったアルファロメオのクルマをご紹介します。

 

 

 

フィアット車といえば、2か月ほど前(もう2ヶ月も経ったのか…)にチンクを3台ご紹介しましたが、今回紹介するフィアット車はチンク以外の、日本ではちとマイナーなモデル3台であります。

 

 

フィアット 1500

ベルリーナ

1964年式

日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影

 

まずはコレ。

500よりもちょいと大きいクラスの小型ファミリーカーとして登場した1500というクルマです。

1500ccのエンジンを搭載するから1500。いやー、単純明快!

ちなみに、同じボディに1300ccのエンジンを搭載するモデルは1300と呼ばれます。…なので、1300と1500は車名は違えど実質的には同一の車種として扱われます。

 

この個体で不可解だったポイントは、ナンバープレート。

フィアットの1500は1961年から1967年まで生産されたので、ナンバープレートに示されている1974年式という情報は誤りということになります。また、レジュメにもどういうわけか1974年式との記載がありました。

謎だ…。

しかし、日本自動車博物館の公式ブログを調べてみたところ、そちらには1964年式と書かれていました。

どういうことだ…。

 

まあ、フィアット1500は1967年に生産終了していますし、公式ブログの情報を信用し、ここでは1964年式と記載しておくこととします。

 

 

 

フィアット 124

1967年式

日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影

 

お次はコレ。

1966年、先ほど紹介した1500の後継者として発売された124というクルマです。

フロントのデザインだけ見ると、B10サニー前期型にソックリ!

奇しくも発売年は124と同じ1966年。これって運命!?
 

日本で多くの人々に愛された大衆車サニーと同じく、124もイタリア国内では出来の良い大衆車として大ヒットを記録しました。

サニーにクーペが設定されたように、124にもスポーツタイプのクーペが出たり、こちらはサニーにはありませんでしたが、124スパイダーというオープンモデルが設定されたり、信頼性の高いエンジンを積んでいたということで、WRCでも大活躍したり…。

124も、サニーのように多くの人々に愛されたに違いないでしょう。

 

 

 

フィアット 850クーペ

1968年式

日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影

 

どんどん行きましょう。その次はコレ。

500と先ほど紹介した124との間を埋めるようなポジションで登場した小型大衆車;850です。

通常モデルは2ドアのセダンなのですが、この子はちょっとスポーティなクーペバージョン。

RRならではと言えるグリルレスのデザインが作る表情が何とも愛らしい!

 

 

 

 

では最後に、アルファロメオ車を1台ご紹介!

 

アルファロメオ スパイダー

1969年式

日本自動車博物館にて 2013年8月13日撮影

 

今でこそアルファロメオは大企業フィアットの傘下に入り、安定した自動車の開発を行うことが出来ていますが、国営だった時代がかつてはあったことはご存知でしょうか。

1933年の世界恐慌による経営難から、アルファロメオはイタリアの公企業であるイタリア産業復興公社(IRI)の支配下に置かれました。終戦後には、IRIが設立したフィンメッカニカという工業製品の製造販売を行う国営企業の管理下に置かれ、国営の自動車メーカーとなったのです。

そして時は流れ…1980年代に入る頃…。再び経営不振に陥ってしまったアルファロメオをフィンメッカニカは維持することが出来なくなったのか、ついに民営化に踏み切り、1986年にフィアットの傘下に入ることでフィンメッカニカはアルファロメオを手放すことにりました。

 

さて、くるぱくに展示されていた唯一の(確か)アルファロメオがコレです。

1969年に製造された、国営時代の代物。名前は、スパイダー。

当時のアルファロメオを代表する高性能セダンであったジュリアをベースとし、ユニークかつ美しいデザインの専用ボディを身に纏いました。この個体はシリーズ1と呼ばれる前期型で、ボートのように湾曲し尻下がりになっているリアのデザインがとても素敵です。

残念ながら、展示位置的にお尻をじっくり見ることは叶いませんでしたが、是非ともボートテールの妖艶さを味わってみたかったところであります。


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