本日より、『大連載計画PartⅩⅥ』のスタートです!
予告しましたように、毎週月曜日は2018年の年末に一気に行った2回の山梨探索で発見した草ヒロたちを紹介するシリーズ:『草ヒロ年末調整』をお送りします。
2018年12月28日に実施した第一弾と、同年12月30日に実施した第二弾の二本立てでお送りするとのことでしたが、最初の二回は“序章”と題しまして、同年11月25日に親友と山梨をドライブした際に得た記事2回分の収穫を紹介することにします。
たった2回分なのでシリーズ化するわけにもいきませんし、年末調整時期も近いということで、当シリーズに組み込ませていただきました。
日産 ダットサン 1300トラック
ロングボデー(G521S)
1968~70年式
山梨県甲府盆地にて 2018年11月25日撮影
何にも使われていなさそうな広い空き地に、いい塩梅に朽ちた旧車たちが転がっていました。
何かに用いられるわけでもなく、ヤードのような雰囲気で遊んで暮らしているご様子。
まずは、空き地の道路側にいたこのダットラからお見せします。
510ブルの顔に準じたデザインになった、1968年MCの521ダットラです。
残されていたエンブレムより排気量は1300cc、荷台のフックの数が5本であることからボディはロングボディ、そして、メッキモールが装着されていないためグレードはスタンダードだということが分かりました。
また、521は細かなMCを1回行っており、1970年にグリルのデザインを変更しているのです。
この個体は前に止められているトラックによって顔が隠されており、万事休すかと思われましたが、リアのアオリ戸が無くなっていたおかげでわずかにグリルが見えるようになっていたため、521の中でも前期型となる1968~70年式のモデルだということが判明しました。
細かな情報があらかた分かってスッキリ!
…スッキリしたところで、奥の方に鎮座している旧車たちを見ていきましょう。
日産 ダットサン トラック
ロングボディ(GN620)(奥)
1972~79年式
日産 ダットサン・ブルーバード
1300 4ドア デラックス(510)(手前)
1967~68年式
山梨県甲府盆地にて 2018年11月25日撮影
奥の方には、これまたトラックと、このヤード(?)唯一の乗用車であった510ブルが佇んでおりました。
トラックの方は隠されている部分が多く、発見時は車種が分からず、このスポットに置かれている車種から『どうせこれもダットラだろう』と予想はしたものの、果たしてそれは正しかったのか。
…上記にも書かれているように、それは正解でした。
この記事を執筆するにあたり、色々なダットラとにらめっこしてみたところ、荷台下部の特徴的な二本のプレスラインと、フロントドア上部の特徴的な窪みから、520の息子とも言えよう620型ダットラだということが判明しました。
521よりは新しいとはいえ、発見数的には620の方が少ないため、これはこれで嬉しい発見です。
こうボンネットが完全に藪の中に入ってしまえば前期と後期を判別することが出来ませんし、お顔も見ることができなかったのがちと残念ではありましたが。。。
旧車イベントや博物館、草ヒロとしてたくさん見てきた510ブルーバードは、僕の中では何かと軽視しがちなモデルとなりがちなのですが、このブルはテールランプのデザインより、滅多に見かけない最初期の1967~68年式だと分かりました。
やはり背を向けて放置されていたため、特有の“ケンカワイパー”を拝むことは叶いませんでした。
さて、次回の~序章~では、521ダットラの手前に見切れて写っている草ヒロを紹介します!
車種は見てからのお楽しみ…とは言うものの、荷台のデザインで車種は容易に分かってしまう、かも知れません。。。