本日紹介するのは、草ヒロが沢山眠る例の廃屋に潜む草ヒロという、2年前の12月と去年の11月に紹介したばかりの個体ではありますが、性懲りもなくまたまた紹介させていただきます汗
しかし、今回は一味違いますぞ。
これまでの2回の訪問は、3月末や4月の頭といった冬~春にかけての時期であったために変わり映えはしませんでしたが、ご存知の通りこの探索は9月の頭という草の勢力が衰えることを知らない夏の時期におこなったもの。
よって当然ながら草はボーボー、木々も葉をたわわに茂らせ、今までとは雰囲気が大きく異なる独特の風景を形作っておりました。
トヨタ ライトエースバン
4ドア 標準ルーフ(KM10V)
1971~79年式
山梨県甲府盆地にて 2018年9月9日撮影
木漏れ日に照らされる草ヒロは独特の良さがありますね。
ボディを完全に覆い隠してしまうほどではない程度の足元に生えた草たちは、草ヒロの主役であるクルマを食ってしまうことなく、上手に魅力を引き立てくれるいいアクセントとなっております。
言うなれば、大根の千切りや大葉、食用菊といった刺身のツマのような役割をして、草ヒロに彩を加えてくれるのです。
三菱 ミニキャブ トラック
4WD 三方開(M-L015G(BHJ))
1982~84年式
山梨県甲府盆地にて 2018年9月9日撮影
今まではリアからしか撮影することが出来ていなかったビミョーな個体だった横ヒゲモデルのヒゲキャブですが、今回の探索では、フロント側に今まで気付かなかったスキマを発見し、完全に顔が見えたわけではありませんがフロントを捉えることが出来ました。
このフロントの捕捉で分かったのですが、やはりガーニッシュは脱落しており、更には珍しくバンパーまでもが脱落しておりました。一方、フロント部は長年雨風から固く守られていたためか、ボディそのものの状態は現役車両のようにキレイでありました。
ところで、フロントを護る壁となっていた赤い自販機には、『パティオ まぶしいおいしさ』と、かすれた文字がプリントされていました。
調べてみたところ、ペプシが発売していたソフトドリンクの名称だということが判明。アップル、オレンジ、グレープなどのフレーバーがあったそうで、“まぶしいおいしさ”と語るキャッチコピー通りの爽やかなイメージのジュースだったことでしょう。
顔が見えたことは、年式を絞り込むことも手助けしてくれました。
別アングルから4WDであることが判明したのです!
このお陰で、たとえ顔が隠れていようとガーニッシュが無くなっていようとも、MMCマークに変わった1982年以降の最終型ということがめでたく分かりました。
ハァー、スッキリ…!
自然が作る天然の天井が美しいですねぇ。
撮影日:2015年4月1日
紹介日:2020年12月6日
初発見時のご様子。
どういうわけかこの時よりも木枝が刈り取られ、スッキリしていました。
この状態で夏になっていたら、恐らくライトエースもミニキャブもほとんど見えなくなっていたことでしょう。
その様子も見てみたかったと言えば見てみたかったですが…。
撮影日:2015年4月1日
紹介日:2020年12月6日
こちらが二度目の訪問時の様子。
ご覧の通り明らかにスッキリしています。
冬から春にかけてのスッキリとした晴れ空がとても爽やかでした。