三菱 デリカ スターワゴン
1600 XL-5(E-L033PW(NU))
1979~82年式
山梨県にて 2018年9月9日撮影
空いていて走りやすい幹線道路をひた走り、カーブに差し掛かったところ、道路脇に草ヒロの姿が!
停止できる場所を見つけ、いそいそと草ヒロの元へ向かうと、それはデリカスターワゴンの初代でした。
2代目デリカ、そしてその乗用モデルとしてデビューした初代スターワゴンは、歴代デリカの中では最も多く遭遇している草ヒロであるため、幼馴染に出会ったような感覚で出迎えることが出来ました。
今日の彼は、スターワゴンにしては珍しいホワイトボディを身に纏い、グレーのストライプでおめかししているご様子。
歩道の傍らで、道路を行き交う歩行者やクルマたちを観察しながら、今日もゆったりとした一日を送っているようでした。
今はフロントとルーフのみを覆っている錆も、時間の経過とともにゆっくりとボディ全体を覆い始め、いずれはさび色一色になるときが来るのかも知れませんねぇ。
のんびり屋さんのように見える彼の顔を見ていると、錆が発生して朽ちていく様も人生、もとい“車生”の一部として享受しているように見えてきますな。
車名とグレードエンブレム。
ホンダでいうところのCVCC、日産でいうところのNAPSのように、70年代の排ガス規制を乗り切るために開発されたエンジンの三菱Ver.が、三菱クリーンエアシステム(Mitsubishi Clean Air system)こと、MCA。
それの改良版がMCA-JETです。
ジェットバルブという三菱が独自に開発した特殊な吸気バルブを備えたMCAエンジンを搭載している証です。
技術的な話は割愛しますが、そのジェットバルブの導入によって、従来のMCAよりも更にクリーンな排ガスを放出するようになり、そして燃費性能もさらに向上したというスグレモノでございます。